• ベストアンサー

日本人なのに、日本語能力試験1級問題が解けない。違いが説明できないのです。

例えば、田中さんは(朝起きるなり/朝起きるが早いか)、朝食もとらずに出勤した。それから、真夏(といえども/とはいえ)ファッション業界は冬商品の準備に忙しい。 私の感覚ではどちらも使うような気がするのです。違いがあるとしても、文法的に説明できなくて困っています。どなたか、わかりやすく説明していただけませんか?尚、これは中国人の日本語講師からの質問です。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • aki02
  • ベストアンサー率44% (99/222)
回答No.4

地元で日本語教室のボランティアスタッフをしている者です。 こういった文法の正誤の問題は確かに日本人でも迷いますね。普段私たちが何気なく使っている用法にたとえ間違いがあっても、コミュニケーションの手段として日本語を使っている範囲では大意は十分伝わるので何の問題もないのですが、文法を持ち出してくると問題はややこしくなってきます(試験なので仕方がないのですが)。 文法上の解釈としての正誤を説明します。 初めの文は「朝起きるが早いか」が正解となります。 「なり」と「が早いか」では前と後の動作の時間的関係がそれぞれ異なるのです。どちらも「するや否や、するとすぐに」が一般的な意味ですが、「なり」は動作の同時進行部分が存在し、「が早いか」は動作の同時進行部分は存在しません。文では「起きる」が前の動作、「出勤した」が後の動作になりますが、「起きるなり」としてしまうと、布団から起きる動作が完了する前に出勤する(家を出る)という動作が同時に行われてしまうので、不自然になります。布団からがばっと飛び起きて着替えもせず靴も履かずに瞬時に家を飛び出すというのは普通の人間ではないでしょう。 一方「起きるが早いか」とすれば、起きるという動作の後に「出勤する」という動作が近接していて、この2つの動作に同時進行部分は無いので問題は無いわけです。近接と書いたのは、起きてすぐといっても1秒や10秒というごく短い時間に出勤態勢と整えるというのではなく、急いでいるという事実があれば2つの動作の間に1分や2分の時間差があっても「すぐに」という意味が通用するという意味です。 2番目の文は「といえども」が正解となります。 「といえども」と「とはいえ」は一般的な意味は「とはいうものの」となりますが、前に接続する品詞が異なるのです。すなわち、「といえども」の場合は「と」を格助詞とみなすため、前に名詞が来るのです。設問では「真夏」となっているので問題ないわけです。一方「とはいえ」の場合は品詞の分解をせずに接続助詞的な用法をとるため、前には用言・助動詞が来ます。 用例 「日曜日といえども休まずに働く」 「責任者が行くとはいえ、やはり不安だ」 以上ですが、理解していただけたでしょうか。 文法に関しては外国人の方が詳しいかもしれませんね。 私たち日本人もこうした外国の方からの質問を機会に、改めて日本語を勉強し直す必要があるのではないかと感じます。

susiemsk
質問者

お礼

非常感謝! 国語辞典で私も調べましたが、わかりやすく解説していただき、本当にありがとうございました。 私の生徒は(大学3年生)今度12月7日に上海、北京、南京にわかれて、一級の試験を受けに行きます。 私は何もしてやることはできません。みんな最後の追い込みで必死になっています。 私は、英語の言語学をやりましたが、日本語の言語学はまだ未開の分野です。これから、がんばります。

その他の回答 (3)

  • 100Gold
  • ベストアンサー率27% (284/1018)
回答No.3

辞書的な意味は 朝起きるなりー朝起きると同時に 朝起きるが早いかー朝起きたらすぐに続けて といえどもー前にくるのは単語 とはいえー前にくるのは文章 となるので、それぞれ「朝起きるが早いか」「といえども」が正解になると思います。 しかし、普通使い分けはしませんし、「ーが早いか」はほとんど死語なので「なり」を使った方が自然です。「といえども」も漢語に由来する文章表現で口語では普通使わないので、「とはいえ」で代用するほうが自然です。正解と実体が真逆なので日本人であればこそどちらが答えなのかわかりません。 日本語の文法は外国からの輸入で実際はほとんど役にたたないそうですが、こういう問題がでるところを見るとすごく実感できますね。

  • miffiko
  • ベストアンサー率25% (4/16)
回答No.2

こんにちは。 まず1つめですが、「起きるが早いか」が正だと思います。「起きるなり」の場合、動詞連用形+「なり」の形=「朝起きるといきなり」の意味ですのでその後にはなんらかの動詞を示す部文が入るのではないでしょうか(ex.朝起きるなり朝食をとった。)。ところがこの例文では「朝食をとらずに」と続きます。これは「朝食をとる」+「せずに」という形でわかれる単語の組み合わせなので、さっきの続きで行くと「朝起きるといきなり朝食をとらない」と変な日本語になってしまいます。「起きるなり」を使うなら「朝食もとらずに、彼は朝起きるなりでかけた(てしまった)。」となるのではないでしょうか。 2つめは、後者の「とはいえ」が正だと思います。「といえども」は、その後に否定を促す単語ですから、「真夏といえども」の場合には語尾に「~ない」の形になるべきだと思います。今回の場合は主旨の単語は「忙しい」ですから、肯定の形ですので、「とはいえ」でしょう。 学生の頃日本語を専攻していました。…が、所詮2流短大ですので、ご説明できたかどうかは不明ですが、いかがでしょうか。

  • you_sei
  • ベストアンサー率30% (102/338)
回答No.1

専門家ではありません。私の感覚でお答えします。 「田中さんは朝起きるなり」の後には、肯定・否定(この場合「朝食もとらずに」)の両方が続くが、 「田中さんは朝起きるが早いか」の場合は、肯定を示す文章しか続かない ということではないでしょうか? 「真夏・・・」の方は、「真夏とはいえ・・」だと思いますが、うまく説明できませんね「といえども」は否定が続くのかな??

関連するQ&A