まず第一に、神道の施設は神社本庁管轄のものとそうでないものがあります。
神社本庁も今では単に宗教団体の一つで、決して日本の国営とか外殻法人ではありません。
しかし、主力である事は確かで、その定義によれば神社と名乗れるものは神社本庁に所属したものだけです。
そのため、それ以外の神社では「神宮」と名乗る場合が多いです。
また神社本庁の定義では神社本庁所属の施設のみが神社と呼ぶとされて居ますが、既に神社は神社本庁設立以前からあるので、これは効力がありません。従って神社本庁所属以外の施設でも「神社」と名乗っています。
ちなみに神社本庁は戦後に設立したものであり、宗教団体としてはかなりの“新興宗教”となります。
また、○○神社と書かれていると、私達は神社と読みます。例えば諏訪大神社となると「すわダイジンジャ」と読みたいですが、実は「すわおおかみ-しゃ」となるということです。これは諏訪大神を祀る社と言う意味なのです。
神社本庁の主張する神社と神宮の区分は他回答者の神社本庁のサイトを参考にしてください。
簡単に言えば神社は神道の神を祀る施設の総称で、神宮はその中で主に天皇家に関係する人を祀る施設を呼びます。でもこれも後付の定義なので例外も多いです。
八幡は応神天皇を祭る神社とされています。宇佐八幡がその起源としています。
しかし宇佐八幡は古事記などには応神天皇を祀るとは書かれて居ません。
一説では比売神を主に祀っており比売神は『宗像三女神』(多岐津姫命・市杵嶋姫命・多紀理姫命)の三柱で、筑紫宇佐嶋(宇佐の御許山)だとされています。応神天皇は奈良時代以降に併合されたものだと考えられます。
従って数は少ないですが、比売神を祀る神社でも八幡を称する所があるようです。
大社は出雲大社ゆかりの神社につけられます。
出雲大社も明治時代に国の機関から外れ宗教局に所属した新宗教の一つで、今でも出雲大社教を持っていますが、神社本庁との関係から、出雲大社と出雲大社教の関係も、神社本庁との関係も微妙なものとなっています。
(神社本庁は基本的に教義などを持たない神社神道をベースにしているのですが、昭和25年頃から復古運動が盛んになり始め、“国家神道”復古や政治活動が盛んになって諸問題を起こしています。)
しかしこれも別段方表登録を持っているわけではないので、他の神社が大社を名乗っても問題が起きる事はなく、逆に出雲の神を祀っていても「神社」と名乗っている施設もあります。
お礼
とても詳しく説明してくださってありがとうございます。