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次数と因数の数
関数のもつ因数の数と、その関数の次数は一致するのですか? また一致するのは何故ですか?
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質問内容をきちんと定義すると、n 次の多項式は、n 個の(1次式で表される)因数に分解できるか? ということでいいですか? これは、複素数の範囲では正しいですというのが、まずは、回答です。 たとえば、(x^2 + 1) は、実数の範囲では因数分解できません。 これは、「代数学の基本定理」というものと、因数定理で説明できる内容です。 代数学の基本定理は、「n 次の複素係数の代数方程式は複素数の範囲で必ず解を持つ」という定理です。 (証明はちょっとやっかい) 平たくいえば、n次式=0と置いた方程式は、(複素数の範囲まで広げれば)必ず解を持つという意味です。 一方で、因数定理は高校で出てくると思いますが、 n次式 = 0 と置いた方程式が、x = a を解として持つなら、この n 次式は (x - a) という因数を持つという定理です。 これを併用して、 n次式 = 0 とおいた方程式は必ず解を持つ。それを、a とおく n次式 = (x - a)(n - 1次式)と因数分解できる。 n - 1次式 = 0 とおいた方程式は、必ず解を持つ。それを、b とおく。 n - 1次式 = (x - b)(n - 2次式)と因数分解できる。 最初から見れば、 n 次式 = (x - a)(x - b)(n - 2次式)と因数分解できる。 これを繰り返すと、n 次式が n 個の因数に分解できることがわかります。 もうすこし厳密に証明しようとすれば、数学的帰納法で、 1次式は1個の因数を持つ。 n-1次式が必ずn-1個の因数を持つと仮定すると、 n次式は、(上述のないようから) (x - a)(n - 1次式)に因数分解できる。 仮定より、n - 1次式は、必ず、n - 1個の因数を持つから、n次式はn個の因数を持つ。 という論法になります。
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