先ずは国文学資料館のデータベースをあたってみては如何ですか?。
レポート作成の際には「視点」と「視角」が重要であることは既にお判りと存じます。論文ではありません。質問者様に課されているのはあくまでもレポートです。
『落窪物語』は確かにシンデレラストーリーに酷似していますが、それが他の作品には見られない独特のモノかどうか、例えば12世紀鎌倉時代に成立されたとされる『住吉物語』も同系の継子いじめ譚として知られています。では落窪が住吉に与えた影響や可能性があるのか、なども先述の資料群および研究史から手繰ることも可能でしょう。また落窪物語自体の伝本や写本を含む成立事情などに関しても諸説があるはずですから、それを整理していく中で問題を見つける可能性もあります。
先ずは研究史の整理、ここから着手してみることをお奨めします。「継子いじめ譚」といっても高校を卒業したての学部一年生に民話の持つ民俗学的分類なぞ理解できるはずがありません。もしそれでもこの視点からアプローチしたいというのであれば、柳田国男や折口信夫といった民俗学の先人の論考、平安時代の女性を取り巻く社会的環境を扱う女性史研究の論文を読まれることをお薦めします。
僕は歴史学の領域で大学教育に携わる者の一人ですが、僕らの商売の一つに「高校を卒業したての学生の鼻っ柱をへし折る」ことも含まれます。それは全員を対象とするのではなく、高校レベルの知識がそのまま大学で通用すると勘違いしている学生が対象です。高校までは一つの問題に対して一つの答しかないように仕込まれていますが、大学以降の世界では共通して言えることですが、学問の世界でも企業でも必ずしも答は一つではありません。
問題の立て方、アプローチの仕方によって導かれる答も異なりうる、そしてなぜ異なるのかを検証することも必要です。
肩から力を抜き、自らがまだスタート地点にすら立っていないことを知る事、そして研究室の活用法について勉強してみて下さい。
お礼
お目を通して下さりありがとうございました。なるほど、国文学資料館のデータベースですね。レポートは引用もかかせないので、紹介して下さった資料や論考を参考に自分なりに問題をたてて考察していこうと思います。このたびは貴重な回答ありがとうございました。 回答はまだ募集しております、宜しくお願い致します。