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なぜ彫刻ではブロンズ(青銅)が使われる?
彫刻ではよくブロンズ(青銅)が使われます。 (私が上野の美術館で見た限りではありますが…) 他の金属(鉄とか)よりブロンズが多用されるのは、なぜなんでしょう?
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「ブロンズ」(青銅)とは、銅と錫を主な成分とする合金です。 高温の状態で叩いて形を造ったり(鍛造)や、高温で熱した液体状のものを型に流し込んで複雑な形を造ったり(鋳造)するのに適しているので、紀元前3000年頃の「メソポタミア」でも使用が確認されていたりと、歴史は古く、彫刻の歴史を脈々と築いてきた貴重な材料です。 ブロンズは、表面に「緑青」(銅が酸化される事で生成する青緑色の錆)が発生すると、それ以上内部に腐食が進まないという性質があります。 その特徴から、酸化や風化に対して極めて強いので、比較的管理がしやすく、屋外展示にも適した特性であり、鉄には無いメリットだと言えます。 また、ブロンズ彫刻は、まず粘土で制作した作品を型どりし、その型の中にブロンズを流し込んで造られます。 この事は、木や石から削りだして制作する方法と比べると扱いやすいという事もありますし、更には作家の指が、直接触れて作り上げられた表面の細かな表情や、中心から外側に向かってつけられた粘土のボリュームある量感などが、ブロンズ彫刻にもそのまま感じ取れる所に特徴があります。
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