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質問者が選んだベストアンサー
我が国、日本がまずはじめに挙げられる植物種類の多い国（地域）と言えます。 日本は太古から、大陸と陸続きになったり、またある時期は海で隔てられて孤立したりという環境を繰り返してきました。そのため、大陸と陸続きになった時期にたくさんの植物の種類が入ってきました。それは、動物にくっついたり、あるいは食べられることによって種が運ばれたり、またある時は風に乗ってとばされたりして長い時間をかけて入ってきたのです。 その後、ある時期に陸続きであったところが地殻変動で沈み、海になり、海で隔てられて孤立しました。この孤立の時期は、入ってきていた植物がこの日本という国の気候にあうように進化する良い機会でした。 もう一つの特徴は、氷河期のときにヨーロッパや、アメリカ合衆国では厚い氷によって地面の表面にある土が大量に海に流されてしまい、そのときにほとんどの草の種も海に流されてしまいました。それに比べると、日本の氷河期は軽く過ぎましたので、大量に土が流されることもなく、多くの植物が地上に残ったのです。 このような環境の変化によって、日本にはおよそ７０００種もの、種子植物とシダ植物が育つようになりました。その７０００種のうち２９００種はこの国にしかみられない独特な植物であることが知られています。 江戸時代の末期に、開国をせまってアメリカ合衆国の軍艦が来たとき、しばらく伊豆半島の下田にいてもらったときがあることを、質問者もすでに学ばれたと思います。そのときに、この軍艦には大切な任務で来ていた学者が乗っていたのです。その人たちは植物学者で、日本の珍しい植物を採集して帰ることが任務でした。下田の山を少し歩いてみただけで、アメリカ合衆国では見たこともない植物がたくさん採取できた、と記録が残っているそうです。
お礼
とても勉強になりました。 ありがとうございます！！ ご回答ありがとうございました！