- ベストアンサー
壬申の乱・天武天皇について
壬申の乱で勝利した天武天皇は日本書紀に自分が正統な天皇だと永遠と書かせたのは本当ですか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
天武天皇の年齢が不詳。天智天皇の弟ということになっているが、文献によれば天武天皇の方が年上と読めるものもある。 天智天皇の死に方がいかにも怪しく、暗殺されたのではないかと昔からささやかれていたこと。 天武天皇の皇子時代の記述が少なく壬申の乱の前になっていきなり歴史に登場すること。 破れた大友皇子(天智天皇の第一皇子)は後に弘文天皇と諡されていること。即位していたかどうかは不明だがその可能性はある。 天武天皇の皇后の持統天皇(天智天皇の皇女)の諡号が「持統」(皇統を保持する)であること。漢語の熟語で「継体持統」となる一方の「継体天皇」がまさに皇統を維持するために即位した(させられた)ことを思い起こさせる。 壬申の乱後、天武天皇は天智系の皇族を徹底的に迫害し、その後、天智系の天皇が復活すると逆に天武系の天皇は存在しなかったと同等の扱いをした(さすがに歴史を書き換えるまでのことはしなかったが)。 ・・・ざっと思いつくだけでもこのような理由から、天武天皇はそもそも皇族ではないか、あるいは皇族ではあっても非常に身分の低い皇族のはしくれではなかったかという説はあります。 ただし、説があるというだけで、確定しているわけではありません。 日本書紀を読めば、壬申の乱にいたるまでの過程の記述など、必死に自分の正当性を主張しているように読めます。
その他の回答 (1)
- TrailJoy
- ベストアンサー率23% (207/876)
>永遠と書かせた この意味が分かりませんが。 日本書紀は天武天皇の命により編纂が開始された(できたのは次代持統天皇の時)。 「天皇」という称号を最初に使ったのは天武天皇と推測されている(木簡が発見されている)。 日本書紀は天皇家が万世一系であることを記している。 日本書紀全30巻中、ほとんどの巻は1巻で1人か2人の天皇の一代記を収録しているが、 天武天皇だけは第28巻第29巻の2巻にまたがっている。 以上のような事実から日本書紀は天武天皇を正統な天皇の血筋を引いていることを 強調するために書かれたものという意見が存在するということだと思います。