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「声はすれども 姿は見えず」
「声はすれども 姿は見えず」 このセリフの初出というか出展は何でしょうか? 今日、職場で犬の鳴き声が聞こえ、 どこだ、どこだと言っているときに 20代~50代までが異口同音に言っていたので、 時代を超えた慣用句か名場面の名文句だろうと思ったのです。 分かる方は教えて下さい。
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「声はすれども姿は見えぬ 君は深山(みやま)のきりぎりす」 「「きりぎりす」はコオロギの古称。男の訪れをを待つ女心のやるせなさ。やはり江戸初期からの名歌の一である。」(「山家鳥中歌 和泉の項」) これはやがて「吉原」片撥変り節「声は聞けども姿は見えじ、君は深みのきりぎりす」などと変容し、さらに各地の民謡にも取り入れられていきます。 宮城県定義節では下の句が「…藪に鶯声ばかり」などと変化したものが多く、三味線の撥音にのせた軽妙な民謡の一句として今なお人口に膾炙されています。
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- bakansky
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回答No.1
文献的なものは分りませんが、落語や講談で用いられていた文句のようです。落語なんかでは、後ろに 「ほんにおまえはへのようだ」 という文句が続きますが、わざとぼかして前半だけを言ったりします (後半は言わなくても分るだろうということかも)。 下記のサイトを見ると、講談では 「寛永三馬術」、落語では 「石返し」 「もぐら」 「鮑のし」 といった話があげてありました。
質問者
お礼
有り難うございます。 広く庶民の文芸にあるのですね。
お礼
「声はすれども姿は見えぬ 君は深山(みやま)のきりぎりす」江戸初期の名歌が原典だったのですね! そこから各文芸に広がり、今では老若男女に膾炙するフレーズになったのですね。 謎が解けました。ありがとうございました。