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司法書士業務
成年後見業務に特化しても事務所運営は厳しいですか? 成年後見業務から、登記や相続、債務整理など様々な業務に派生して行けるように思うのですが。 甘いでしょうか?
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成年後見専門の司法書士を知ってます。 司法書士がメインで、介護関係もやっています。 社会福祉に興味があるなら、成年後見に特化という仕事の仕方もあるでしょう。 ただ、余り儲からず、社会的使命で仕事をしていくということになると思われます。 大きな事務所で、成年後見を沢山やっている事務所があるそうですが、その人と会ったことがないので、なんとも言えませんが、成年後見を商売の種にして儲けようというのは邪道と思います。 司法書士は自営ですので、根本的にサラリーマンと異なります。 サラリーマンは、欠点をスキルアップして、全体的に平均以上を求めていきます。 自営は、不得意なことはやらないことです。不得意なことをやってリスクを負うなら最初からやらない方がいいのです。 そのかわり、長所・好きなことをどんどん伸ばす、個性を伸ばすとでもいうのでしょうか。 好きなことをやっているのですから、寝食も忘れてしまう。この好きなことを見つけるのが重要です。 ある人は、営業することが好きだつたり、また難しい登記を解明することだったり、人それぞれ違うように好きなことは個人差があります。 私は産まれもつて鬱病なため、人様の悩みやを何時間でも聞けるという特殊才能があります。 これは、鬱病を抱えていればこそ出来るもので、健常者はそんなに重たく辛い話に付き合うことは出来ません。 だいたい2時間から3時間くらい悩みを聞いていると、本人が解決策を見つけるものです。 しかし、そこに至る過程には法律による交通整理とカウセラー技術、心理学が必要となります。 また違う側面から仕事に結びつくことがあります。 これは、自分の抱えている傷です。 私の家は私が高校3年生の時に倒産しましたので、その傷がずっと癒えず、倒産や債務整理となると人ごとに思えず、すぐに首を突っ込むのです。これは倒産という経験をしているから出来るので、一歩間違えれば事件屋になってしまいます。 私の息子も司法書士ですが、こちらは最先端の金融関係で、話を聞いてもさっぱり理解出来ません。 この分野は司法書士が少ないため、息子はかなり忙しいようです。 自分がどういう分野なら力が出るか、自分の好きなものは何か、そして本来の自分とはなんだろう、そんなことですから、仕事ははある意味「旅」みたいなものであったり、また自分の傷の癒しでもあったりします。 こうした考え方になるのは、先天的鬱病体質と適応障害からくるもののようです。 今は、それにプラスして難聴となり、人との会話が出来なくなりましたので、引退しました。 長い司法書士人生でしたが、創造性の無い登記ですから、登記だけでは飽きてしまい、登記に関しては思い出は一つもありません。だから人生相談にはかなり力を入れました。報酬には結びつきませんが、やりがいはありました。 最後ですか、考え方のポイントです。 前を見るのでなく後ろを見るのです。 自分が知らずにやっていることに、自分の個性があります。 人はなんですぐ辞めてしまうのだろう、なんで自分は継続出来るのだろう。ここに自分の特技があります。 欠点は見ないことです。長所のみ伸ばすことです。 嫌なことはやらないで、好きなことだけだけをやることです。
お礼
随所随所にとても重みのあるご回答ありがとうございます!前ではなく後ろを見る。そこにアイデンティティーがあると解釈しました。