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実証済みなのだそうですが、…。
どうして塩害被害に曝された土地でも綿花栽培が可能なのでしょうか?
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乾燥地帯の大河流域に生育します植物の多くは、高塩濃度や乾燥と言ったさまざまなストレスに晒された際、ベタイン類等の適合物質と呼ばれる代謝産物を蓄積します。高塩濃度条件下や乾燥条件での適合物質の蓄積は、細胞の生命活動に必要な浸透圧低下を防いだり、酵素活性の維持や膜構造の安定性を高めてそれらのストレスに対して耐性を示します。このような植物の性質を耐塩性が高い、耐乾性が高いと言います。 ご質問の綿花の原産地はインダス川沿いでインダス文明の頃から大麦と共に栽培されていた5000年という古い歴史があります。インダス文明もメソポタミア文明も乾燥地を潅漑したために絶えず塩害に苦しんでいたようです。それらの地域で作付けされていた綿花や大麦は共に耐塩性が高くまた耐乾性の高い作物です。一方イネは温暖湿潤な地域での作物です。雨量が多いと雨で塩分が流れますから最も塩害や乾燥に弱い作物です。 蛇足ですが黄河文明、インダス文明、メソポタミア文明等の古代文明は、エジプトを除いてほとんど塩害で文明が消滅したとまで言う人がいる程です。エジプトもアスワンハイダムで洪水が無くなり、塩類が流れることが無くなったために現在は塩害に苦しんでいます。上で説明しましたものは、耐塩性の全ての機構ではありません。現在世界の多くの国々で塩害や乾燥花に悩まされていますから耐塩性や耐乾性の仕組みの解明に各国が取り組んでいるところです。しかし、残念ながら全容の解明にはほど遠いのが現状のようです。
補足
有り難う御座います。 綿花の話題を私はTVのニュースで知ったのですが、 綿花への肯定的な評価が誇張され過ぎている様ですね。