キリスト教には種種雑多な宗派がありますが、その宗派を問わずに:
1)人々に改宗を勧める
2)行動するをよしとする
3)聖書の記述に忠実である
以上の三点に重きを置いた宗派を全て”福音派”と呼びます(David Bebbinghamによる定義)。例えばドイツで福音派といえばルターの教えを忠実に守る新教宗派のことです。
アメリカでは現在のところ、南部洗礼派、ペンタコースト派、ルター派などが福音派に数えられます。カソリック派の一部も福音派と呼ばれます。
18世紀から19世紀の初頭に、アメリカ北東部に住む、アングロサクソン系のジョージ・ホワイトフィールド(George Whitefield;1715-1770),ジョン・ウェスリー(John Wesley;1703-1791), ジョナサン・エドワード(Jonathan Edwards;1703-1758)が輩出し、アメリカのキリスト教の礎を築きます。彼らの教えが後に福音派と呼ばれるようになります。
その後、紆余曲折があって、現在に到りますが、私の知る限り、アメリカの福音派キリスト教徒が最も尊敬する人はビリー・グラハムというevangalistです。たくさんの人々の心の支えになっています。
原理主義と福音派を混同する向きもありますが、原理主義は19世紀後半から20世紀初頭にかけて、アメリカ国内の近代化に反発した社会運動です。福音派も原理主義者も”保守的”なのですが、一くくりにするわけにはいきません。
上に名を挙げた人たちを調べてごらんになると、もう少し詳しく判るかもしれません。さらにご質問がありましたら、補足なさってください。