「福音書」というのは、キリスト教の聖典である
「新約聖書」の最初の4つの書物
「マタイによる福音書」「マルコによる福音書」
「ルカによる福音書」「ヨハネによる福音書」
のことだと思います。これらの福音書は
イエス・キリストの行いや言葉を伝記風に綴ったものです。
イエスの十字架上での死(A.D30年頃)のあと、
言い伝えられていたキリストの伝承を集めて
マルコが書いた「マルコによる福音書」が
A.D60年半ばごろに成立したと言われています。
その後、マタイ、ルカはマルコによる福音書、
それぞれ独自に収集したイエスの言葉伝承、
物語伝承などを資料にして「マタイによる福音書」「ルカによる福音書」がA.D80年頃にできました。
マタイ、マルコ、ルカが書いた3つの福音書は
内容に共通点があるので、「共観福音書」と呼ばれています。
そしてヨハネが独自の資料を元に書いた「ヨハネによる福音書」
がA.D1世紀の終わり頃にできたようです。
ちなみに「福音」というのは「Euangelion(エウアンゲリオン)」
というギリシャ語で、もともとは「よい知らせ」という意味です。
お礼
とてもわかり易く書いてくださって、ありがとうございました。