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不定詞の形容詞的用法か副詞的用法か
- 不定詞の副詞的用法であると思われます。
- 前の to come six thousand miles は形容詞的用法ではなく副詞的用法です。
- 一方では、(2)は副詞的用法とも取れなくもないと考えられます。
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出典は「リオの伝説のスピーチ」と言われる12歳の少女のスピーチですね。 http://www.fuchu.or.jp/~okiomoya/tenpushiryou/riodennsetunoennzetu.pdf に解説がされています。元の文は次に引用するように、問題文とは多少違っています。 We raised all the money ourselves to come six thousand miles to tell you adults you must change your ways. (1)後ろの to tell you that ~ は,不定詞の副詞的用法でまちがいないと思います。 自分もそう思います。 (2)前の to come six thousand miles は,前のall the moneyを修飾しているのではないかと思い,形容詞的用法と思います。いいのでしょうか? そうとることもできます。 (3)一方では,(2)は,副詞的用法とも,とれなくもないと思います。 「6000マイル来るために,すべてのお金を工面した」というふうに。 そのとおりです。 (4)一般に,どちらともとれる場合は,文脈で判断でしょうか? 形容詞的用法の最後の用法の「~するという・・・」=(intend to ~)は,副詞的用法とかぶさってるように思えますが。 多分、math555 さんの疑問はこの点なのですよね。ですから、この点について少し説明をしてみましょう。 形容詞用法とは、名詞の説明をする用法です。 I have a lot of work to do tonight. なら、「やるべき多くの仕事」のように、「仕事」という名詞を「やるべき」という言葉が説明しています。形容詞用法です。 I went to the store to buy that book. なら、「その本を買うために行った」のように、「行った」という動詞を「買うために」という言葉が説明しています。副詞用法です。 上の解釈を逆にするとどうなるか。 I have a lot of work to do tonight. なら、「やるために持っている」のように、「持っている」という動詞を「やるために」という言葉がかかっているとすると、明らかに意味がおかしいでしょう。「今夜、多くの仕事をやるために持っている。」とか「今夜、多くの仕事をやり終えるために持っている。」というのは、日本語として不自然な日本語になります。 I went to the store to buy that book. なら、「その本を買うための店」のように、「店」という名詞を「買うために」という言葉が説明するとすると、より、日本語として不自然さがはっきりします。「その本を買うための店に行った」では、その店はその本だけを売っているような印象さえ受けてしまいます。 では、意味を総合的に解釈するしか、どの用法を見分ける方法はないのでしょうか?答えは「その通り」です。もともと、形容詞用法とか副詞用法という言い方は、意味の解釈の結果として区分けされたものなのです。ただ、この説明では、あまりに切ないですから、もう少し実のある説明をしてみましょう。 a lot of work to do は、そのまま前後を逆転して to do a lot of work とすることができます。形容詞用法というとき、名詞+to不定詞 の順番を逆にして、to不定詞+名詞 の形にしても意味が通ることが多いのです。(なお、このほかには名詞がto不定詞の主語になるパターンがあります。) よって、We raised all the money to come six thousand miles のto come以下の部分はall the money を不定詞の後に置くことができません。よって、厳密に言えば、形容詞用法ではなく、副詞用法とするべきものです。(なお、主語の位置にも置くことができません。)
お礼
ほるほどなあ,そうか,意味から → 用法を決めるのですね。 そうか。。ありがとうございます。