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[簿記1級]資産除去債務についてのご質問
なぜ資産除去債務を有形固定資産の帳簿価額に含むのか理由がよくわかりません。 今までとりあえず、理由を考えずに学びましたが気になってましたので質問させていただきました。 よろしければ、ご教授下さい。
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資産除去債務を負債として計上するのはいいですよね。 なぜ相手勘定が固定資産の簿価になるかというと「回収すべき額」が問題になってくるからです。 建物を20万で購入し、資産除去債務が1万円という事例を考えてみましょう(割引率は無視) 仕訳で書くと 建物 21万/ 現金 20万 資産除去債務 1万 となるはずです。 この時、建物は「回収すべき額」で計上されなくてはいけません。 つまり、建物を20万とするか21万とするかで「回収すべき額」=企業が稼がなくてはいけない額が変わってくるのです。 一方、資産除去債務まで考えると、この建物を取得するため払う金額はトータル21万です。(買う時の20万+処分時の1万) となると、建物の実態を表すには21万は稼がないと損してしまう(=回収すべき金額)なわけです。 もっと具体的に言うと 建物を使って20.5万円を稼いだ時を思い浮かべてください。 このときは会社はもうかったと言える状態なのでしょうか? 21万の建物を使っていると考えた場合→20.5万円じゃ結局損している、買わなきゃ良かった という状態なので最初の仕訳は企業の実態に適合しますね。 しかし、建物が20万で計上されている場合は逆にもうかったと勘違いしてしまう状態になるわけです。 これでは上の考えと矛盾するので資産除去債務も最終的には支払うものと考え、取得原価に入れるのです。
お礼
ご返答誠にありがとうございます。 「回収すべき額」という説明で全て理解できました。 自分は根本的な部分が分かってなかったようで、少し恥ずかしいです。 また、機会がございましたら何卒よろしくお願いいたします。