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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:「空っぽ」と「仏教的な【空】」)

「空っぽ」と「仏教的な【空】」

このQ&Aのポイント
  • 存在否定の対象の存否が認識され得ない故の『絶対無』を表現する場合に、「仏教的な【空】」が適用されるのではないか、と私が勝手に考えているからなのかが分かりませんが、次の内容が疑問になっていますので、質問を致します。
  • 「『空っぽ』の状態と『仏教的な【空】』とは同じなのでしょうか?」「自然科学分野の発達の御蔭で、真空が空っぽでない事情が明らかになったが、生成・消滅が繰り返されている【真空】の状態の存在を古代人達が知らなかったせいで、彼等は『空っぽ』の意味で『空』の概念を表現していた」という内容です。
  • 仏教的な【空】は、物事の存在に対する否定の表現であり、絶対無の状態を意味します。真空もまた、存在否定の対象の存否が認識され得ない故の『絶対無』を表現するものと言えます。しかし、「空っぽ」は物理的な空の状態を指し、真空とは異なります。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.11

 白紙を用意して円を描くと三つの部分が生じます。円の内部領域,円の外部領域,そして境界である円弧の部分です。『空っぽ』の概念を『器』との対照でとらえると,『空っぽ』がふさわしいのは内部領域です。また,天を見上げて感じる大きな『空っぽ』がふさわしいのは外部領域です。  古代・現代にかかわらず,まず人はこの素朴な『空っぽ』の両論を戦わせ,互いの相違点から互いを否定し合うのだと思います。これに一区切りつけて,相違点から相等点に視点を移し,互いに肯定しあう対話をすることもあり得るでしょう。  そうするとまず,『空っぽ』は少なくとも『器』(境界)ではないことが同意されます。そして,『空っぽ』は円を描いた後の白紙の一部と比喩されるものであり,おおもとは白紙であったことも同意されます。このような認識で持つ観念は,もはや素朴な『空っぽ』ではありません。  古代人がこのような言論の後に『空』の概念を持ったであろうと推測するのは,「その程度の言論もしない古代人もいただろうと推測し,したがって古代人は『空っぽ』しか知らなかったのである」と早まった一般化の誤謬を犯すより,無理がないと思います。  ところで,はじめには互いの『空っぽ』を否定し合う討論がなされていましたが,同時に,互いに肯定し合う対話というものが潜在的にあったと考える方法があります。認識の相転移によって,互いに否定し合う2つのものが互いに肯定し合うことにより1つのものとなる。これを弁証法的展開と考えています。正・反・合を平面に描くのではなく,正・反の平面の裏側にすでに合があると考えています。  認識の相転移とは,単純な相機構では,顕在相と潜在相の二相が表裏一体としてあり,これが相補的に(そして相互に隠覆し合うようように)入れ替わることをいいます。生成消滅を現象の中の対象として論じると(無から有は生じないのような)論理が邪魔になるので,認識そのものから生成消滅を生じさせるという便利な考えです。  もし「色即是空,空即是色」が弁証法的であるとすると,色と空は,一相における相互否定関係ととらえるのではなく,顕在相と潜在相の二相において,表裏一体的であり,相補的であり,相互隠覆関係にあると捉えなければなりません。はじめに述べた比喩では,「境界付けること」と「領域に分かれること」もこのような関係にあります。だまし絵のような関係です。そうなると,境界もまた白紙であったことに思い至ります。  すべてのもとである白紙を,境界付け以前の,無限定なもの,無制約者,絶対無と,顕在相に認識したならば,同時に潜在相には相補的な絶対有が出番を待っているのですから,認識相の転移によって,絶対無即絶対有となる,という仕組みです。

JidousyaGaisya
質問者

お礼

更に別ページの質問(http://okwave.jp/qa/q6800988.html)へとスピンオフさせてみました。

JidousyaGaisya
質問者

補足

有り難う御座います。 その著名人の方からの意見は立場関係の都合で反論を受け難かった故に、恰もそれが謬見を含んでいないかの如くに見做されていただけであって、「『空っぽ』の状態の中に何も隠されていない」という見方自体が早とちりに起因しているのかも知れないのですね。

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その他の回答 (11)

回答No.1

色即是空の空は、空気圧がゼロの空間を言っているのではなく、色に対するアンチテーゼとしての空を用いて、世俗の欲をアウフヘーベンしているんだと思います。 世俗の欲を色とし、色の要素をすべてあつめた集合[色]に対して、その補集合を[空]と定義していると考えましょう。 物理学の圧力=0とは何の関連もないでしょう。

JidousyaGaisya
質問者

補足

有り難う御座います。 折角の回答に対しましての御返事で畏れ入りますが、「【色即是空】の『色』」は「【無色声香味触法】の『色』」と同じではないでしょうか? そして、たとえ両者の「色」の意味が違っていましょうとも、「『世俗の欲』の意味の【色】」の反定立の概念が【空】になっている、という事情の説明にはなっていないのではないでしょうか? 因みに、若し「『色即是空』の【色】」が「色欲の【色】」と同じなのでしたら、恐らく「鍼灸理論」の現代的な解釈は直ぐに破綻するでしょう。

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