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古文書の読み方教えて! 人相書き(2)
文政6年(1823)の人相書です。 傍線(1)、(2)が読めません。 全文を下記のホームページに示しますのでよろしくお願いします。 文字は読めませんが、松平伊勢守定朝(1774-1856)と松平伊予守斉承(1811-1835)が当時生存しています。 http://www15.ueda.ne.jp/~kubok/room02.htm
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(1)「如」ではないでしょうか。丸顔で、ほくろのようなものが多くある。 「等」ではないかという回答もありましたが、「ホ」と見るには少々無理ではないかと私は思っていますが、等であるかもしれません。 (2)「伊勢守」でしょう。勢の下の文字、「力」が見えます。豫と見た場合、偏の予には見えません。 なお、貴殿の資料02を拝見しましたが、以下のように読んでは如何でしょうか。 一、覚本文二行目の勝兵衛夫婦は「勝蔵」ではないでしょうか。 兵衛と読んだのは、「二」のように見える部分を「兵」と見たのかも知れませんが、これは、「くさかんむり」のくずしでしょう。 一、同じく四行目、三郎衛倅は、三郎兵衛倅だと思います。 一、上の段、最期の行。歯並揃、言舌もり候方のところですが、「言舌、分り(わかり)候方」だと思います。 歯並びは揃っていて、物言いはしっかりと分かっている、耳は普通である。 一、下段の三行目。「右の通りのもの」のところですが、「右之通之如事」(右の通りの如きこと)と読んで見ました。 右の通りの如きこと之有るに於いては、その所に…。 つまり、人相書きに書いてあるような特徴がいろいろあるときには…、と言ったことではないでしょうか。 「蔵」、「兵衛」、「分」はそれぞれ該当する文字が辞書には見えます。 「如」は、柏書房の『覚えておきたい古文書くずし字200選』の66ページを参考にしました。 勿論、児玉幸多氏の辞書も参考にしました。 以上をふまえて、「如」と読んだ点は、間違っているかも知れませんので、他の回答者の方も参考にしたいと思っていま す。 以上
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- Pinhole-09
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このカテゴリーはあまり見ないのですが、ふと見たら又 面白いテーマがあり参加します。 URL02の資料より 上段2行青線の部、勝兵衛は先賢の答えの「勝蔵」です。 左下から斜めに上がる線は「蔵」のくずし字の特徴です。 右中の点もそうです。松右衛門の「衛」とくらべると違います。 裏付けとして「勝兵衛」という名は見かけた事がありません。 4行青線三郎衛は三字目が難解です。 三郎衛の名は見かけた事がありません。 「三郎兵衛」「三郎衛門」どちらか。どちらも江戸時代の文書 で見かけます。そもそも「衛」かどうかも問題ありそうですが、 名前とするとこれしか考えられません。 兵衛、衛門どちらもよく書く字なので、まとめて?一字のように 書くのでしょう。くずせば兵は「と」門は「つ」のようですが、 書き始めが立て棒からの衛のようなので「三郎衛門」に見えます。 自信はありません。 7行赤線「之如之もの」 9行青線「分り」 下段3行「右之通之もの」「も」の字は上段7行「如之もの」の如 と比べると違います。この癖のある「も」は母の略字でしょうか。 5行赤線松平「伊勢」守 何も新しい知見はありませんがご参考まで。
お礼
色々御指摘参考になりました。 「蔵」は草冠の後、点が左につながり、斜めの線は下から上がる筆運びで納得。 「人相書」(1),(2)とも「も」の字に悩まされましたが一応締め切ります。 ありがとうございました。
- mb4808
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No.2です。 (1) 等だとして、「ほくろのたぐいのものおおく」と読むのは無理でしょうか?
補足
310a1さんからの「黒子之如之もの」の方が自然に思えます。 「○○之等之もの」との文例があるか気をつけます。
- mb4808
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(2)は伊勢です。 「勢」の左上が「生」となった異体字があります。 (1)は等でしょうか。 等の異体字に「ホ」のような字があります。
お礼
回答ありがとうございした。(2)のくずしは「生」からですか、参考になりました。 (1)はホに似た「等」とは考えもしませんでした。前後の「之」とのつながりが気になります。 くずし字自体は「思」だと納得いくのですが。「黒子やそれと思しきもの」とはとれませんかね。
- tanuki4u
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http://homepage3.nifty.com/hyuuga/daimyou/etizen.htm 文政七年伊豫守任官だから 伊勢守では
お礼
回答ありがとうございした。「カ」の部分から「勢」とは推定しましたが其の後「勢州」にこのくずし字が使われているのに出合いました。伊勢守で決まりにします。松平伊勢守定朝が江戸で西の丸目付だった後、文政5年に京都に移っているのが少し気になりますが。
お礼
多くの御指摘ありがとうございました。大変勉強になりました。 (1)は「黒子之如之もの」とする貴解が字面、文意とも納得できます。 他の部分で ☆「兵衛」は無理かなと思いましたが「蔵」とするには草冠の下の「少」のような部分が気になります。 ☆「三郞衛」はおかしいなとは思いました。「兵」が見えなくてもやはり「兵衛」ですよね。 ☆「言舌もり候方」と読んだので意味が通じなく質問するつもりでした。「分り」で納得です。 ☆最後の「右之通りのもの」は多くの人相書で決まり文句のように見られますし、 (1)の「もの」と同じ字体なのでこれでよいと思います。今後もよろしく。