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近年みる、産業集積のメリットの変化

従来の産業集積のメリットは、地域産業の受注の取りやすさ・安くて安定した原材料の確保・分業による量産発注への対応が、理由でした。 しかしここ数年ではこれらの変わってきているらしいです。 今では、消費者の新しいニーズの多様化・高度化や海外製品との競争によって、従来のモノづくりの仕組みでは成り立たなくなっているようです。 消費者の新しいニーズとは具体的には何ですか?例も一緒に教えていただけると嬉しいです。 海外製品との競争に、日本の企業が賃金の安い海外で製品を作っていることに何か関係がありますか?

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回答No.1

理論的な面だと、産業集積がなぜ発生するのかといったことに重点が置かれます。 やはり、理由の1つとして生産から消費までを一つの地域で行うと費用を抑えられるということはあります。 ですが、ここで問題にされているのは近年の変化によって域内産業のメリットが異なったのではないかということですね。 近年の大きな変化として考えられるのは、域内の人口における年齢構成の変化です。 高齢者が多い地域なら、製造業より医療機関やサービス業でないと消費されません。 また、工場が海外に移転するのは日本で製造し輸出して収益を獲得するより、 現地で生産し現地で販売した方が流通にかかる費用を抑えることができます。 国内消費の低迷というのも、大きな変化といえるでしょう。 おそらく、ここでの産業集積というのは主に製造業のことを考えられていると思いますが、 製造業であれば必然的に経済発展の著しい地域で生産を行った方が収益をあげることが出来ると考えられます。 もちろん、日本全ての地域にあてはめて考えることが出来るわけではないため一概には言えません。 年齢構成はもちろんですが、消費地域との距離、流通網の整備、地価、…などなど地域ごとにこれらの条件は異なります。 興味があるようでしたら、藻谷浩介氏の著作や藤田昌久教授の論文をお勧めします。

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