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投影の意味を具体的に教えてください。
wikiを読みましたが理解できませんでした。 日常的な例を教えてくれませんか? 自分の非を認めたくないとき、他人に非を押し付ける行為。 「テストで前の席の人の回答をカンニングしたのに 前の席の人が勝手にテスト用紙を見せてきた」見たいな感じですか? 見苦しい言い訳や嘘とどう違うんですか?
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心理士です。 投影は、心理学の専門用語(概念)としては、精神分析学で提唱された「防衛機制」の1つとして、位置づけられます。 防衛機制とは、「不安や抑うつ、罪悪感、恥などのような不快な感情の体験を弱めたり、避けることによって心理的な安定を保つために用いられるさまざまな心理的作用」で、通常は、意識して生じることはありません。 自分にとって、苦痛な感情を引き起こすような受け入れがたい観念や感情を受け流すために、無意識的にとる心理過程をいいます。 たとえば、今ではあまり知られていませんが、イソップ物語に出てくる「酸っぱいブドウ」の話(狐が、ブドウが欲しくて飛びついたのに、飛び上がる能力が足らずに届かなかったことを認めるのが、いやなために、「あのブドウは酸っぱいから、本当は欲しくなかったんだ」と言い訳をしたという話)が、防衛機制の「合理化」の例として有名です。 投影も、この防衛機制の1種です。 英語では、“projection”といいますが、自分にとって受け入れがたい感情、衝動、観念を自分のモノではないと見なして,他人やものだと見なして(ここの心理過程が、「投影」になります)、自分は安心感を得るというものです。 英語のprojectは、プロジェクターのもとの言葉で巣から、そういうイメージをしていただければ、わかりやすいかもしれません。 正常な心理過程では、たとえば、世間ではいい人と皆が思っている人物について、自分自身は何となく好まないという場合に、「自分はいやなやつだと思う」とはおおっぴらにいえない、自分だけそう思っているのはヘンじゃないかという気持ちがある,という場合に、「自分はあの人からは嫌われているんだ,いやなやつだと思われているに違いない」という気持ちになるようなことが例としてあげられるでしょう。 あるいは、例としては不適切かもしれませんが、義理の親子関係において、何となくうまく行っていないと感じられる場合、本当のところは、自分が義理の親に対して敬遠する気持ちがあるにも関わらず、義理の親の方が、自分を煙たがっていると思って、自分に非はないと安心するようなこともあります。 防衛機制は、たくさんの種類があり、いわゆる健常者でも知らず知らずに使う心理過程ですが、あまりに一つの防衛機制ばかりに頼っていたりすると、心の健康の上では良くないとされます。 簡単な説明は、心理学の教科書には、必ず載っていますし、詳しい説明は、臨床心理学やパーソナリティ心理学の本をご覧になればよろしいかと思います。 ご質問で挙げられている例は、むしろ、「合理化」の例、つまり、「酸っぱいブドウ」の話に近いとお考えになった方が妥当ではないかと思います。 「見苦しい言い訳」は、合理化とお考えください。 たとえば、あまり行きたくないと思っているところや、会いたくないと思っている人のところへ行くのを迷っているうちに、電車やバスに遅れてしまったとします。 その際に、ホンネはかくして、「電車が遅れたので、遅刻しました」と言い訳をするのは、合理化の例です。 以上、ご参考までに。
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- try50
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文学的な意味での「投影」とは 内側にあって、はっきり見えづらかった事柄を、外に反映させる ことで、よりはっきり見えるようにする(なる)こと。 使用例としては 「私は彼のとった行動をみて、自分が行ったことの重大さに初め て気がついたのだった。彼のその姿は私が思っていた以上に私自 身の思いを投影していたのだった。」
- ka28mi
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少し違いますね。 こちらの例が分かりやすいかもしれません。 http://www.counselingservice.jp/lecture/lec14.html ご質問のシチュエーションを使うなら、 ・前の席の人の回答をカンニングした。 ・前の席の人が、休み時間に自分の方を見ながら友人と話していた。 ・これは、きっと自分がカンニングをしていたことを話しているに違いないと思った。 というものです。 あるいは、 ・自分はカンニングをしたことがあるか、カンニングしたいと思ったことがある。 ・後ろの席の人がテスト中に、こちらを見ているような気配があった。 ・後ろの席の人は、カンニングをしたのだと思った。 というのも、投影になりますね。 ちなみに、質問者さまが書いておられる例は、正当化とか責任転嫁というものです。