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照葉樹(常緑樹)の性質について

照葉樹(常緑樹)が雪や寒さにあまり適さないのは、どういう理由からですか。 考えられている全部の理由をまとめて知りたいです。 どうぞよろしくおねがいします。 それから、それに対してユキツバキなどはどうして多雪地帯に適応しているのですか?幹が這うようになること以外にもたくさん理由がありますか?日本海要素とは具体的にはどういうことなのでしょうか。

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noname#29428
noname#29428
回答No.1

寒さに対しては2つの問題があります。 まず,樹木本体の凍結です。凍害といいます。これを防ぐには樹木が糖などを合成し,不凍液として利用し,凍結を防ぐ手段を持っている樹木があります。これらは耐凍性が高いといいます。メープルシロップは有名ですよね。 次に,土壌凍結等のために根から水を吸水出来ず,風で蒸散が促進され水分不足となることがあります。これを乾燥害といいます。これは半砂漠等の乾燥地の植物が良く耐えます。乾燥害に強い植物は,実は耐凍性も高いものです。 照葉樹は,このどちらにも強くありません。ユキツバキはといいますと,やはりどちらにも強くはありません。 なぜ,ユキツバキは多雪地帯に生息するかといいますと,冬には雪の下に埋もれます。雪の下というのは凍ることはないのです。そこで温暖な気候に生息するツバキが,枝等がしなやかに成り樹高も高くならず,雪に埋もれても折れない状態に進化したものがユキツバキです。北関東では,ユキツバキは乾燥害に耐えられず,冬越しすることは出来ません。 日本海要素とは,冬は多雪で,土壌は凍結することがありません。ですから,一般的には乾燥害に弱い樹木が生息します。逆説的ですが,決して寒さに強い植物ではないのです。特に,雪に埋もれてしまう植物は,寒さには極めて弱いものです。 長くなりますのでこの辺にします。参考になりましたなら…

aozora2
質問者

お礼

どうもありがとうございました。教えていただいたおかげで、短い時間でとても勉強になりました。新しくわかったことがあって感動しました。

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