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池田晶子について

専門用語を使わずに、哲学エッセイを書いた池田晶子(故人)の考え方についてどう思いますか? 特に「私は、いつ、どこで、どのように死んでもかまわない」という彼女の考え方について、どう思いますか?

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  • kigurumi
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回答No.1

彼女の著は読んだことが無いのですが、表面的なことで感じたのは、、、、 孤生 っていうのでしょうか、一匹じゃないと神経が磨り減りボロボロになってしまう動物を多頭飼いすると、生存率が下がる。 サルや人間は逆に、多頭で生活するほうが、生存率が上がると思える。 繁殖率も大勢で暮らすグループの方が高いと感じます。 でも、そうなると、自分が望まぬこともやらなければならなくなる。 社会全体の効率の良さが、個人を犠牲にすることもある。 それは、個人の自由意志を奪うことにもなりかねない。 「それは我慢ならん」と思っても、従わないと孤立してしまうわけです。 で、池田さんは執筆上では独身で通し、リアルの世界では既婚者だったそうです。 リアルでは不可能なことも、仮想世界をつくり、そこに自分の望むキャラを生活させる。 バーチャルワールドを生み出すことで、リアルワールドの自分が満足する。 この考え方は、映画や小説家でもいえることです。 「マディソン郡の橋の下で」という映画は、プラトニックな純愛で、死ぬまでそのことは誰にも知られず、心の世界では相手のみを一番愛し、リアルワールドでは実現しなかった結婚を死後一緒に埋めてもらうことで実現可能にする という 涙涙の物語。 ずっと自分の欲望を押し殺し、家族の幸福のためだけに人生を費やしたから、死んだあとは自分の欲望を満たさせてくれてもいいじゃないか というわけです。 ご主人は妻の心は別の男にあり、妻は表面上 家族に尽くすよき妻を演じているだけ ということは気づいていたようです。 しかし、妻の「他の男がいて、その男ともし生活をすれば、今と同じ思いをすることになる」と指摘しない大人な男だったようです。 まあ 妻に優しい夫だったってことですね。 (と私は妻より夫の心の方に関心を持ったわけです) で、それはさておき、この物語の水面上の現れているものは、一番大切なものは心の中に秘めることで、大事なものを守り通したこういう生き方を世の中の女性達は絶賛したわけです。 自分のエゴで結婚・離婚を繰り返さず、大切なものを心に秘めていれば、大事なものが遠くにあっても、がっかりすることなく生きていけるものだ と。 なんてすばらしい哲学ぅ! となったわけですが、その後その物語を書いた筆者は複数の愛人から裁判で訴えられてしまった。 小説上はプラトニックな純愛だけど、そのプラトニックな純愛を書いた筆者はたくさんの女と関係を持ち不貞を働き続けていた。 ひゃ ひゃ ひゃ ひゃ おもしれー と思った。 バーチャルワールドを作ることで、リアルでは実現できそうもないものを可能にするという手法。 人間っておもしろいなぁ って思う。 そしてこの池田晶子さんも、そこに目をつけたんじゃないかと。 本ではなんでもできちゃう。アナザワールドは作ることができる。 別世界をつくりまるでその世界で自分が生きているような感覚を持つことが可能。 ようこそ トワイライトゾーンへ。 トワイライトゾーンは現実と架空の世界の境目にできる ってトワイライトゾーンをGYAOでみたとき、ナレーターが言ってました。 神秘主義の人が、「え?」って言うようなことをマジな顔して言いますよね。 「可能なんです」とか「あるんです」「私はそれを知覚できるんです」とか。 トワイライトゾーンの人で、現実が我慢ならずに、アナザワールドを作ってしまったってことですね。 マディソン郡の端の下を書いたことで、筆者は満足したと思う。 池田晶子さんも満足したと思う。 で、実際死ぬとわかったとき、「まじかよーーー」と嘆いたと思う。 リアルを実感せざるを得ないことになり、とうとうリアルに戻るしかなくなってしまったから。 そのリアルに戻らざるを得ないまでは、自由にアナザワールドを作れて、そこで生活しているというバーチャル体験ができるんじゃないかと。

noname#128120
質問者

お礼

長文の回答、ありがとうございました。 彼女は、ガンで死んだわけですが、医師から宣告された時に「あっ、そうですか」と、あっさり答えたそうです。 亡くなる直前には、「私は、生に対する執着が無さすぎた」とも話していたそうです。

その他の回答 (1)

回答No.2

いつ、どこで死ぬかは、自死でもしないかぎり選べないのですから、甘受するとして、「どのように」ってのは選びたいです。 他者の怨念に呪われて死ぬとか、冤罪で火あぶりの刑に処されるなどは、ぜひ回避したいと思います。

noname#128120
質問者

お礼

そうですね。誰かに呪われて死ぬとか、残酷な殺され方は、私もされたくありません。