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転がり軸受とすべり軸受
転がり軸受をすべり軸受と比較したときのメリットとして、 起動摩擦が小さく、動摩擦も小さいと書いてあったのですが、 どのような考えから小さいといえるのでしょうか。
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転がり軸受は、軸と軸受、又は内輪と外輪の間に天動する「球」があるために、点接触による転がりとなるので、摩擦係数は小さくなります。 すべり軸受は、基本的に停止中は軸と軸受は「接触」しています。 したがって起動時のトルクは大きくなります。 回転し始めると、軸と軸受の間の「油」が動圧を発生させるために軸が軸受けに「浮く」形になり、摩擦係数が下がります。 しかし油には「粘度」があるために、これが摩擦係数に影響を与えます。 この油の粘性は、軸受内部の全面積に対して影響するために「転がり」より劣る結果となります。 余談ですが、「空気」の静圧を使って軸を浮かせる方法もあります。 空気の粘度は大変低いので、「転がり軸受」よりも遥かに摩擦係数が低くなります。 但し、軸の「保持力」を大きくできないため、軽負荷での使用に限ります。 最近の工作機械などに多用されていて、回転する主軸の回転数が数十万回転(1分間に)することで、新しい加工方法を構築しています。
お礼
細かな説明までありがとうございます。