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人工生命体とマイコプラズマ・ミコイデスについて

昨年の5月、人工ゲノムを使い新たな生命体を作る試みとしてタイトルの微生物のゲノムを断片化し、組み合わせ、ほかの細胞に移植することによってその細胞がこの微生物と同じ機能を獲得した、というような実験があったということですが・・・そこで質問です。 なぜマイコプラズマ・ミコイデスはその実験に使用されたのでしょうか。 私の考えでは ・ゲノムが単純であり断片化や再構成などの操作が容易にできる。 ・移植されるほうの微生物に近い生物であった(ほかのマイコプラズマ類を使ったとのことだったので) などの理由があるのではないかと… もしほかに考えられる理由があるのなら、ぜひ教えて頂けるとありがたいです。

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  • negigi
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回答No.1

論文を読んだら書いてあります。 http://www.sciencemag.org/content/329/5987/52.abstract なので、ごくごく簡単に まず、「ゲノムサイズが小さいから」です。今回使ったM..mycoidesはゲノムサイズが約100万塩基対と、とても小さいです。ゲノムが小さいことで、当然ながら合成の難度も格段に下がります。それでも、かなり苦労していたみたいですが。 それと、このグループが過去に、M.mycoidesから取り出したゲノムを、ちょっといじってから同じマイコプラズマ属のM. capricolumに移植する実験に成功していた、ということもあるかと思います。 あと、ちょっとどこに書いてあったか忘れましたが(同時期に出たレビューだったかな)、「細胞壁がないこと」も理由としてあったと覚えてます。このことにより、巨大DNAでも比較的入りやすくなるため、今回のような実験に適していたみたいです。

mdk_en_t
質問者

お礼

論文に書いてあったのですか…私はもう少し調べてから質問すべきでしたね。以後気をつけます。 ウィキと新聞記事は調べてみたので細胞壁が薄いということだけは分かっていましたが、実験とこんな関連性があったのですね。そしてマイコプラズマ・カプリコルムの事まで…。大変参考になりました。 丁寧で分かりやすい回答をありがとうございます。答えて頂き大変恐縮です。

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