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百人一首の暗記の意義
こんにちわ。ふと思ったんですが、高校時代、冬休みの 宿題で「百人一首の暗記」というものがありました。 今から考えたら、こんなことをやるくらいなら他の勉強に 時間を割いたらよかったのでは?と思います。 そこで質問なんですが、大学受験という観点から、 百人一首の暗記は果たして意味があるのでしょうか? (試験で必ず百人一首が出る大学なら話は別ですが) そんなもん、暗記するくらいなら英単語でも覚えたほうが はるかにいいし、どうせ古典をやるなら古文単語や助詞の使い方を憶える方がいいと思うのですが。 どなたか答えてくれる方がいらっしゃいましたら よろしくお願いいたします。
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>大学受験という観点から、百人一首の暗記は果たして意味があるのでしょうか? ■直接の回答 大学で国文学を専攻するなら、ほぼ必須。現代文学をやるならパスしてもいいけれども、出遅れるでしょう。文系全般レベルなら暗記しておいた方がいいという程度です。理系なら、流す程度。 要は、丸暗記するだけなら、してもしなくてもいいし、和歌の意味や作者のことを調べていき、古文(あるいは日本文学)全般の勉強につなげていくのなら、非常に価値が高いものであるということ。 ■個人的な例 私は、百人一首がきっかけで古文が好きになりました。3か月で百首覚えましたが、それが支えになっています。高校では、2年生まで理系に属していましたが、生来の頭の鈍さと努力不足があいまって数学が伸びず、3年生で文系に転向しました。 趣味の世界で暗記していた百人一首のおかげか、古文は・徒然草・枕草子・伊勢物語は中学時代に読破。文系転向時には、すでに土佐日記・源氏物語・平家物語・更級日記・万葉集・伊曽保物語などを読破していました。だれかに強いられたものではなく、単なる趣味です。 現代文学は、小学校~中学校時代に有名どころはほとんど読み終えていました(これは家庭教育の賜。親に感謝。)ので、国語は特に勉強した覚えはないのですが、点が取れる教科の一つでした。 結果的には、私大に進むことになったので、放置していた英語だけ勉強しました。日本史も選択したのですが、考古学・古代史・文化史は古文と同様の趣味があったため点数が取れるので、教科書の政治史部分(個人の好みではどうでもいい分野)を丸暗記するのはそんなに難しくありませんでした。 >そんなもん、暗記するくらいなら英単語でも覚えたほうがはるかにいいし、どうせ古典をやるなら古文単語や助詞の使い方を憶える方がいいと思うのですが。 大学入試のどの部分で点を取るのかは、人それぞれです。私は、国語9割・日本史9割・英語3~4割という予定で受験し、入学後確認したところ、予定通りの点数で合格していました。 放置していた英語については、英単語・英熟語・発音で点を稼ぐためにつまらない暗記(苦手な人間にとってはこうなる)をしましたし、古文の単語や助詞の暗記は、高1の時点でほぼ完了(記憶にないぐらい楽しくできました)していました。 英単語はいやいや覚えたので2年で忘れ、好きで覚えた百人一首は今でも作者名・通釈までほぼ完璧に頭に入っています。できたものとできなかったものには差がありますが、ある意味で、「何でもかんでも暗記してみろ」と課題をもうけてくださった恩師に感謝しています。 単純に考えても、理系に進んだ方は、人並み以上の数学の問題を解いていますし、英文系に進んだ方は、異常な量の英米文学を読破しているでしょう。 関西弁では、「やってなんぼ」と言いますが、やらなければ、役に立つかどうかはだれにも分かりません。 #おまけですが、好きで読んでいた源氏物語の諳んじていた一節が、そのまま就職試験に出て、合格しました。人生の運や縁は、そんなものです。
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- Silhouette
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ほかの方もおっしゃっているように、直接的には受験とは結びつきませんが、受験勉強としての意味があるかどうかということになると、人によってはけっこう効果があると言えます。 百人一首に限らず短歌には「係り結び」とか「副詞の呼応」などの、センター試験に出るような文法のルールがよく使われています。 なので、短歌を暗記するまで憶えるということは、古文における文法のリズムやありがちな言い回しのようなものを身につけるということにつながり、単語や文意が部分的にしかわからなくても類推で正解できる可能性が高くなります。 受験に必要なものを完全に暗記する、ということが苦手な人で、そのかわりそういう記憶をたどって類推するのが得意な人もときどきいました。
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こんにちは。ご返事ありがとうございます。 私は古典の勉強が全然できなかったです。 やり方も全然分からなかったです。 おっしゃるような効果があるということをもっと早く 知っていればよかったです。 高校当時はそんなことは全く思いもよらなかったです。
- myeyesonly
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こんにちは。 高校の授業の目的を受験だけとするならおっしゃる通りだと思います。 つまり受験のためだけに授業をやっているのではないという事でしょう。 でも実際は受験が全てを左右する世界であり、そんな理想論なんか入る余地がないのは確かですよね。
お礼
こんにちは。ご返事ありがとうございます。 <でも実際は受験が全てを左右する世界であり、そんな理想論なんか入る余地がないのは確かですよね。 そうなんですよ。教養を身につけるのは入試が終わってからでも遅くはないですよね。 どうも国語の授業というのは問題を解くことよりも、鑑賞を目的としているみたいですね。
- gattonero
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受験勉強、それも、試験対策だけで、通過してしまったらあとは 全部忘れてしまっても構わない、というスタンスにたてば、 あなたのおっしゃるとおりです。 ただ、どうせ勉強するんだったら、大人になっても教養として残る勉強をしたい、 古文の語感というものを自然に修得したい、と考えた場合、 有名な作品を暗唱することは大変有意義です。 東大・早慶に合格する「ため」だけなら不要でしょう。出ないし。
お礼
こんにちは。ご返事ありがとうございます。 >ただ、どうせ勉強するんだったら、大人になっても教養として残る勉強をしたい、古文の語感というものを自然に修得したい、と考えた場合、有名な作品を暗唱することは大変有意義です。 そうですね。本当におっしゃるとおりです。 昔は古典がちっとも面白くなかったんですが、最近面白くなりはじめたのです。 古典の教科書がいきなり「枕草子」というどうしようもなくしょうもないエッセイで始まったものだから、 古典嫌いがなかなか治らなかったです。 「徒然草」なんか今読んだらなかなか面白くて。 改めて勉強しようかなと思います。
お礼
こんにちは。 親切すぎるご返事をいただき、本当に感動しました。 ほっぺが落ちそうです(笑)。 教養を身につけるのはとても大事だと思いますが、 高校当時はそういうことを考えるだけの知能も経験も 余裕もありませんでした。 今から考えたら少し後悔する気分です。