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水(水蒸気)のエンタルピーについて

水(水蒸気)のエンタルピー計算をしたいと考えております。 参考としているある文献では、150Torr下における各温度でのエンタルピーがグラフ化されています。ここで、以下の2点が 分からず困っております。どなたか教えて頂けませんでしょうか。 (1)値がマイナスとなっている。 →これは、エンタルピーの基準の取り方によるものでしょうか。例えば、1気圧下、0度のエンタルピーを0とする、等。 としても、やはり、どのように計算したらマイナスとなるのか分かりません。 (2)(1)でのエンタルピーの値が-15000~-12000KJ/Kg程度と大きい。 →あるフリーソフトで、150Torr下において各温度のエンタルピーを計算すると、数千KJ/Kg程度にしかなりません。 申し訳ありませんが、どなたかよろしくお願いします。

みんなの回答

noname#185706
noname#185706
回答No.2

ひとつの可能性として以下のことが推測されます。 手元の理科年表の「物理/化学部」の「熱化学」には、標準生成エンタルピー(ある物質を標準圧力下の安定な単体より生成する際のエンタルピー変化)の表があり、25℃の水に対する値が -285.83 kJ/mol となっています。1 g あたりにすると約 -15.9 kJ/g です。 25℃、1 気圧の水を100℃の水蒸気にするためには、気化熱を入れて約 600 cal/g = 2.5 kJ/g ほどの熱量が必要ですから、先の値に加えると約 -13 kJ/g となり、質問文にある数値の範囲に入ります。 圧力の違いを補正するなどして、より正確な計算をされてみてはいかがでしょう。

  • jamf0421
  • ベストアンサー率63% (448/702)
回答No.1

エンタルピーは発熱反応では下がります(ΔH<0)。それが定圧反応での発熱量になります。そして H2+(1/2)O2→H2O で、298 K,1x10^5 Paの時のH2、O2のエンタルピーをともにゼロとしているのが基準です。 水蒸気の298 K, 1x10^5での標準生成エンタルピーは-240 kJ/molですから1 kg当りなら-13333 kJです。hの温度依存性は h(T)=h(To)+∫CpdT です。ここでCpはモル定圧比熱です。積分は基準温度To(298 K)から当該温度までとります。よって温度が上がればエンタルピーはあがります。 圧力については理想気体の内部エネルギーが温度のみに依存し、h=u+pv=u+RTですのでhも温度のみで決まる形になっています。 よって温度が上がっていればエンタルピーは負で絶対値が小さくなります。

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