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エンタルピの基準値
冷凍の勉強をしています。 冷媒のP-h線図を勉強した際に、冷媒のエンタルピの基準値は、0 kの液のエンタルピを200kJ/kgとすると習いました。 この数値にはどのような根拠があるのでしょうか。(ある本には、0℃の液を100kcal/kgとする。と書いてありました。SI単位の換算だけでは、数値が合わないのではないかとおもいますが。)
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基本的には業界によりけりです。 エンタルピの基準がどこであっても、同じ蒸気表を使って計算している限り実務上不都合は生じないので、実のところ、業界によってまちまちです。 工学単位が主流だった一昔前までは、0℃の液の冷媒のエンタルピを100kcal/kgとすることが多かったと思います。(下記URLを参照) 察するに、0℃の液のエンタルピを0kcal/kgとするのが、基準としてはわかりやすいのですが、このようにすると、マイナスの温度ではエンタルピが負の値をとり、手計算の多かった以前は特に不便だったので、冷凍の世界では、てきとうに底上げして、0℃の液のエンタルピを100kcal/kgとしたのではないかと思います。0℃でのエンタルピを0kJ/kgとする例も見受けられます。(汽力などでは、以前からそうしていたように思います。)また、海外のデータベースなどでは、冷媒の三重点を0kJ/kgとしている例などもあります。(このへんは、いつごろからなのかはわかりません。) いずれにせよ、その業界で良く使用する温度で、値が適当な数値になるように、いろいろと工夫された結果、さまざまな基準が生まれたものと思います。 なお、0Kの液云々というのは、多くの冷媒では存在できない条件でありますし、私も見たことの無い条件です。冷凍の業界でよく使用されているのは、やはり0℃100kcal/kgだと思います。
お礼
早速、お教えいただきありがとうございます。 なるほど、そうでしたか。 (なお、私の質問の前半部分の0Kは0Cの間違いです。)