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前弧海盆の堆積学的特徴について

前弧海盆における堆積プロセスや堆積環境について(XXが卓越する、○○構造が見られる等)、もし一般的に言える特徴がありましたら教えて頂きたいです。 よろしくお願いいたします。

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回答No.1

回答がつかないようなので、門外漢で素人の私が回答しますが、専門研究者か、専門の学生さんに聞いた方が間違いがないと思います。   前弧海盆における堆積プロセスや堆積環境について(XXが卓越する、○○構造が見られる等)、一般的に言える特徴はないのではないかと思います。   前弧海盆は、プレートがぶつかり合い一方が沈み込んでいるところにできる海溝の大陸プレート側の内側海溝斜面の下部に付加体が溜まる結果、海溝斜面がブレークして、その窪みに大陸棚や大陸斜面などから破砕物などが堆積して、底面が平らになったところなのでしょう。なお、窪みに陸から流れ込んだ砂や泥が厚くたまっているのが前弧海盆とは限らないでしょう。前弧海盆でタービダイト・砂泥互層もよく見られますが、海底扇状地には多いので何とも言えない気がします。互前弧海盆の堆積物には、メランジュなど付加体起源のものも多いようです。メランジュが多くあれば、そこは前弧海盆であると言えるのかもしれません。しかしメランジュが見つからない・見つかっていない前弧海盆もあるのかもしれません。なお、付加体を母体に火山活動、変成作用で改変されたのが日本列島の基盤なのでて、各地にメランジュがあるそうです。北海道は日高をはじめ元(白亜紀後期・9千万年前)は前弧海盆だったところが多いです。http://www.geocities.jp/fukuhara_1919/hokkaidou2.html 四国の土佐海盆の堆積分析が下記PDFに掲載されています。このPDFに載っているコアは35万年前までの新しいものですが、各時期の堆積速度もわかります。また氷河期の終了前にはタービダイトがたくさんあったが、氷河期の終了を境にタービダイトがなくなったと報告されています。  http://www.city.kochi.kochi.jp/deeps/01/0109/2010gs/2010-01shizen/part%27s/01shizen-07.pdf このサイトに陸上に見える前弧海盆タービダイトの写真が載っています。 http://www.sakura.cc.tsukuba.ac.jp/~isaomoto/motoyama.lab/material1.html 前弧海盆タービダイト層 (カムチャッカ・イルピンスキー地域,始新世) 前弧海盆タービダイト層 (北海道夕張市,蝦夷層群,白亜紀) 前弧海盆半遠洋性泥岩 (千葉県鴨川市,天津層,中新世) 東京湾(関東平野の下の向斜)も1500万年前~300万年前ころには前弧海盆でした。その堆積状況も一様ではありません。 http://staff.aist.go.jp/msk.takahashi/setting.html http://www.godac.jamstec.go.jp/cruisedata/kairei/KR07-05/KR07-05_summary_jp.pdf 前弧海盆といっても、場所/時代によって状況が違うので、前弧海盆一般について述べるにはその共通点を探らないといけないでしょうし、背弧海盆や単純な大陸棚、大陸斜面、深海平坦面と比較しないといけないと思うのですが、とても手に負えないというか、全然わかりません。

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