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書誌学において、初印本と初版本の違い

書誌学を独学で勉強しています。 「初印本とは 新しく  彫刻した  板木ではじめて 印刷してできた本」 「初版本とは 最初に 彫刻した  板木で       印刷してできた本」 教科書にはこれだけ、書かれているのみで、具体的にどのようなことなのか、わかりません。 参考文献をいろいろ見るのですが、定義を書いているのがなく、どのように理解すればいいのでしょうか?お教えください。

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回答No.1

『広辞苑』には、 しょいん‐ぼん【初印本】 木版本で、版木を彫って初めて印刷したもの。版面が傷んでいないので字画が鮮明で刷上りが良い。初刷(しょずり)本。 とありました。 つまり、“ある「版木」で最初に印刷されたもの”。改訂がなされていようがいまいが、“版木が新しい”状態で印刷されたもの。 それに対して、「初版本」は、“最初に彫られた「版木」で印刷されたもの”。何度も印刷を重ねて版木が古くなっていようがいまいが、改訂がなされていない版木を使って印刷されたもの。 「初版第一刷」=「初版本」であり、「初印本」である。 「初版第二刷」=「初版本」であり、「初印本」ではない。 「第二版第一刷」=「初版本」ではなく、「初印本」である。 「第二版第二刷」=「初版本」ではなく、「初印本」ではない。 こういう区別になると思います。 説明が上手くできているかどうか分かりませんが……。

yubu12345
質問者

お礼

早速にお返事いただいて大変うれしいです。 “ある「版木」で最初に印刷されたもの”。改訂がなされていようがいまいが、“版木が新しい”状態で印刷されたもの。 →初印本 改訂がなされていない版木を使って印刷されたもの。→初版本 すごくよくわかりました! ありがとうございました。

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  • purunu
  • ベストアンサー率42% (518/1214)
回答No.2

まず、次の「初印本と後印本」というサイトをみてください: http://www.daito.ac.jp/~oukodou/kosyo/kosyo-11.html ここにあるように、同じ版木から印刷しても、いわゆる情報内容は同じですが、 最初に何部か刷った本(=初印本)は「きれい」なので、珍重されます。 同じ版木が何度も刷られて(=後印本が出ると)だんだん木が削れたりして、 きたなくなり、ついには文字が欠けて読めなくなったりします。そうすると もう一度(原則として)同じ情報内容の版木をつくります。ところが、最初の版木から とった「初版本」(初印本でも後印本でも)と、その後の「後版本」は 必ずしも同じ情報内容とは限りません。ことによると版木を彫る人が 誤るかもしれませんし、あるいは逆に、初版本の誤りが修正されるかも しれません。さらには、積極的に情報内容を変えるかもしれません。 その意味で、初版本が、(たとえ誤りはあっても)最初に世の中に流通した ものとして貴重なものとして扱われます。

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