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国語に詳しいかたに質問です。
国語に詳しいかたに質問です。 「~は・・・です」の「は」は「wa」と発音するのはなぜでしょうか? その由来をご存知のかた、ご教授願います。
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「へ」はなぜ「エ」と言うのか、と関連したお答えになります。 1。平安時代(万葉にも例があります)に日本語では「ハ行転呼音」という下記のような音韻変化がありました。 http://kotobank.jp/word/%E3%83%8F%E8%A1%8C%E8%BB%A2%E5%91%BC%E9%9F%B3 これはハ行の子音が、語中では [w] になるという変化です。 2。その変化の後に、ワ行は「わ」だけになって他は「ア」行と区別が無くなりました。 これで「ゐ」の発音は「い」と、「ゑ」の発音は「え」と、「を」の発音は「お」と同じになりました、ただこれは区別が無くなったので[i][e][o]になったかどうかは分かりません。お金の単位が[yen]と書いてあったり、江戸が[yedo] と書いてあったりするので、「え」の仮名は、[ye]と発音した時期があったのではないかという人もいます。 http://chiebukuro.yahoo.co.jp/iphone/detail/q1439162219 3、以上を [p] > [w] > ゼロ という唇音退化の流れとしてみる動きもあります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%94%87%E9%9F%B3%E9%80%80%E5%8C%96 さてご質問ですが、 「は」を [wa] と発音するのは、上の1「ハ行転呼音」のためです。 「へ」を [e] と発音するのは、上の1「ハ行転呼音」と、2の「ゑ」と「え」の合流のためです。
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- Ishiwara
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約60年前に現代仮名遣いができましたが、その理由は、発音と表記が大きく違っていたからです。しかしさらに何百年以上もさかのぼれば、発音と表記は一致していたと考えれます。しかし、一般的には、表記は目で見るものなので時代とともに変化しにくく、他方、発音は耳で聞くために時代とともに変化したというわけです。特定の文字に固有の由来がそれぞれあるかどうかは、学問の対象として重箱の隅を突っつく問題となります。現在「wa」と発音される「は」は、古くは「ha」であり、さらに古くは「fa」であったと言われています。
お礼
ありがとうございました。 現代仮名遣いは表記を実際の発音に近づけたものでしたが、 そのように表記を変えなくても良かったのではないかと私は 思っています。 旧仮名遣いで何か困ることがあったのでしょうか?
お礼
丁寧かつ学術的な解説ありがとうございました。 私の個人的意見としては、第二次大戦後国語表記を わざわざ実際の発音に合わせる必要はなかったと思っています。 今後も発音は変化し続けるわけですし、文字を記号として 考えて固定化するべきだと思います。