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SDH阻害剤の効果を検討するための反応系と吸光度測定
- SDH阻害剤の効果を検討するために、特定の反応系でSDH活性を測定しました。
- INTH₂を抽出した後、酢酸エチルの吸光度を測定しました。
- 吸光度の結果から、コハク酸の減少率を求めることができます。
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ふだんは生物カテは見ないのですが,気になって覗きに来ましたw まずINTは酸化剤で,SDHの存在下でコハク酸に還元されてINTH2になる.1分子のコハク酸から1分子のINTH2が生成.すると,最終的に分光光度計で測定したINTH2がコハク酸の分解量と一致する. 抽出率とかのデータがないので,酢エチで100%抽出できたとする.INTH2 (INTじゃないよ) のミリモル吸光係数 (吸光度じゃないよ) が 20 (単位が明記されていないので mmol-1L cm-1 と想定)すると,測定された吸光度に対応する INTH2 濃度は A = εcL より計算できる.ただし,対照実験の結果を差し引いてやらないといけない. 阻害剤を含まない場合,コハク酸のない(つまり反応しない)場合のINTH2生成量は,次のようになる. まず,コハク酸を入れたときと入れないときの吸光度の差を取る.0.607-0.127=0.480 これが生成した正味のINTH2による吸収と考える. 測定した酢エチ溶液の中での INTH2 の濃度は A = εcL より 0.480÷(20×2) = 0.0120 mmol/L. もとの反応系の全体積は 480 + 120 +400 + 100 + 100 = 1200μL = 1.2mL.ここから抽出されて3mLに移した結果が 0.0120 mmol/L なのだから,もとの反応液中での INTH2 濃度は 0.0120×(3/1.2) = 0.0300 mmol/L.そして,これだけコハク酸が酸化されたことになる. さて,反応開始時のコハク酸濃度を見ると,240mmol/L×(100/1200) = 20 mmol/L である.ここから15分後に0.0300mmol/L だけ減少したことがわかったのだから,減少率としては (0.0300/20)×100 = 0.15%である.