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芸大の受験について
芸大の受験について 高校3年の男です。 小さい頃から絵を描くのが好きで、両親が芸大の油絵科卒で絵を目にする機会も多かったので、漠然と美大に行ければなぁ、と思っていました 経済的に国立の方が助かると言われ、できれば芸大に行きたいと思っていました。 ですが、高校で入っていた美術部も、部員がみんな暗くてボソボソ喋るようなやつしか居なく、先生もなに言っているかわからず嫌になって行かなくなり、予備校も新しく出来た所に行ったので人が自分しか居なく、先生も他の階で指導していてこっちに来て指導してくれなくて、少し通ってやめてしまい、 親に教えて、と言っても変な癖がつくから教えない、と言われます。 なのでデッサンは自己流で少し描ける程度です。 予備校の先生や親は、教えてもらってないで結構かけるんだからもっとやれば伸びるよ、と言いますが、いわゆる美大の受験の描き方に馴染めません。 なので描くのに時間がかかってしまいます。 自分がなに科に行きたいのかも、よく分かりません。 親も、ただ絵が好きで描いてるんじゃ美大は受からないよ、と言います。 実際、デッサンしかやったことがありません。 芸大にデッサンだけで受かる科なんてあるんでしょうか? 現実的に今から採光舎に通い、芸大に受かる為の事を覚える時間はあるのでしょうか? アドバイスお願いします。
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芸大油画科出身の者です。予備校講師の経験もあります。 結論から言うと、デッサンだけで受かる事の出来る実技系の科は東京芸大にはありません。 芸術家になることより、まずとにかく「芸大」に行く事が目的なのであれば、芸大受験の各科の過去5年程度の出題内容くらい調べた方が良いですね。大手の予備校に行けば簡単に手に入ります。 油画科に関しては、鉛筆デッサン/水彩/油画の3枚を描かされる事が多いです。(昨年の出題内容は私は知りません) また、それらはデッサン力が高いだけでは決して評価されません。 受験の段階で既に、作品としての魅力や、作者の作家としての素質が試されるのです。 制作には、制限時間が課せられ、時間との勝負とも言えるくらい皆、必死です。のんびり描いていたら、絶対に仕上がりません。出題者側が、応用能力を試すため、制作画材を極端に限定する年もあります。出題内容は、試験が開始するまで分からないので、奇想天外な出題が出される場合しばしばあります。大手の予備校では、これに対応する為に通年を通して対策を練っています。 私立の美大受験であれば、デッサンだけが試される科もあると思います。私立の油画科受験に関しては、芸大のそれよりも作家性は求められませんし、デッサン力がものをいいます。出題内容も芸大に比べれば、シンプル(?)です。ただ、筆記試験もありますが。 また、どうしても東京芸大というブランドに固執し、デッサンだけで受かりたいのなら、「芸術学」の受験をお勧めします。ただし、筆記試験で一般の有名大学に合格する学力があればですが。 質問者の書かれている「採光舎」とは、「彩光舎」という予備校の事ですね?であれば、良い予備校の1つだと思います。 芸大油画科は、55人が合格定員として、現役合格は多い年で10人程度ではないでしょうか(ここ数年は多浪してでも受験したいという人が減ってきていると聞くのでもう少し多いかも)。又、私の合格した年に夏以降に予備校に通いだして受かった現役生は1人いたか、いなかったかくらいだと思います。 厳しいことを言うようですが、質問者がこのまま予備校に通わず芸大を受けたら99パーセント受からないと思います。逆に、予備校に通えば、可能性はグンと高まります。しかし、合格や合格圏内に行けるかどうかは、試してみない限り誰も分かりません。そこは、どの受験生も同じです。一般大学と違い、運も必要な芸大受験は、絶対に受かるといえる保証を作る事はできないのです。 予備校では、制作態度やセンス、テクニックを学ぶだけでなく、現役合格者の多くは、自身の実力だけでなく、講師からの作画の為のアイデア提供によって合格をします。そうでもしないと、2浪や3浪という他の受験生に太刀打ち出来ないのが現実だからです。ですので、講師や、予備校自体との相性も少なからず関わってきます。 そもそも論ですが、芸術家/画家になる為に、大学の存在は必須ではありません。チャンスや経験をたくさん得る事が出来る場ですが、チャンスや経験そのもの、又それに変わるものを吸収できる方法をとれば、立派な芸術家/画家になる事は可能です。芸大の油画科を出たからと言って、全員がその後成功するとも限りません。 ただ、予備校も商売でやっているので、芸大に入る事、そしてその為に予備校に通う事を強力に勧めます。それに、芸大合格者を出せば、翌年の為の広告にもなりますし。 それ故、芸大は過剰に神格化(?)されている事も否めません。 出ばなをくじく様な厳しい事を言ってすみません。が、これが現実です。 かくゆう私も、現役で合格出来る力があると周りに言われていましたが、複数年浪人してようやく合格する事が出来たのです。