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金属元素と非金属元素の結合は必ずイオン結合になりますか?
金属元素と非金属元素の結合は必ずイオン結合になりますか?
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いいえ。 何事にも、原則と例外というものがあります。 白と黒というのははっきりと区別ができますが、「灰色」は白と黒どちらに分類したらよいでしょう。灰色の度合いにもよりますよね。 また、イオン結合と共有結合との差というのはこのようなもので、「実際の原子間の結合」は灰色なのです。その灰色の度合いが白に寄っているのか黒に寄っているのかです。 代表的な金属―非金属間の結合はイオン結合だと言えます。 金属の中でも金属らしい性質を持った陽性の高い元素と、 非金属の中でも非金属らしい性質を持った陰性の高い元素とのあいだの結合のばあいです。 しかし、陽性があまり高くない金属―非金属の結合のばあい、共有結合的な性質を帯びてきます。 たとえば塩化亜鉛の低い融点は共有結合的な性質の表れだと見られます。 このほかにも、配位結合という共有結合の一種で分子を作る金属もあります。 Ni(CO)4やFe(CO)5がありますし、錯イオンでは[Fe(CN)6]^2+(や3+)などがあります。
お礼
とてもわかりやすくありがとうございます。