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地球温暖化になったら降雨、降雪量が増えるのでは?
単純に海水の蒸発量が増えるのではないのでしょうか? そうなれば降雨量が増え空気中の二酸化炭素が水(雨)に溶け込み二酸化炭素の農度が下がるということはないのでしょうか? また、温暖化が進むと上記の理由から雪が多くなるような気がしますがいかがでしょう? あわせて南極などの極地の降雪量も増えるような気がしますが?
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Q/平均気温が上昇するということで蒸発量の総量が増えるということで宜しいいでしょうか? A/もちろん増える可能性があります。 Q/蒸発に伴い海水の温度がさがりそれが気温の下降を促すということは無いのでしょうか? A/これは、理論としてどうでしょうね。たとえば、蒸発に伴って気化熱化した熱はどこにいくのか?考えとしてないでしょう。 気化熱は大気にとけ込むはずで地球外に抜ける保証はないのではありませんか?もしかしたら、また海に戻るかも知れませんよ。海水の蒸発が温度を下げるわけではなく、地球大気からどれだけ熱が離れていくかの問題ですから、地球内で考えている状況では答えにはなりません。 熱は移動する物で対流と伝導を繰り返しています。熱を取るには、熱を別のエネルギーに変換する(運動エネルギー、光エネルギーなど)かもしくは対流や伝導によってその場所から取り去るか2種類しかありません。海水の蒸発は単に地球大気と海との間を行き来する熱に過ぎませんから、これは地球の温度を下げる原因になることは直接的にはありません。まあ、気化した上昇した熱は、上空で放射されて宇宙に一定量は抜けますから、全くないわけではないですが、温室効果ガスはその熱を吸収するため外部に抜けにくくするので結果的に意味はない。 あくまで、地球大気熱収支と呼ばれ地球自体が太陽放射などからどれだけの熱を吸収し、尚かつ同時にどれだけの熱を大気圏外(宇宙)に放出するかの問題になります。 温暖化というのは、熱の吸収を高めるため地球大気圏外や地表への熱の放出を弱める効果が発生すること起きる物です。その結果、大気の温度が上昇する物で地球自体が直接的に温度を下げることができないため温暖化というのです。 まあ、極圏の氷が溶けて海が広がれば、地表面の陸と海の面積が変化し熱収支も多少変動するため、もしかすると多少熱収支に違いが出るかも知れませんね。 ただ、地球の環境が地球に生活する物の影響で変わっている以上、地球自体が自浄するというのは無理でしょう。何せ、地球が温度を最後まで下げてきたわけでもないですし、今回の温暖化は地球に問題があるというわけでもなく、温室効果の影響です。 地球の温度をここまで下げた最大の要因は、地球の力ではありません。もっと言えば、地球だけの力ではどうにもなりません。温室効果を減らす生物がいてそのお陰で今の地球があり、地表が植物などのお陰でそれほど熱せられなかったことなども影響しています。 今の地球は植物が減りアスファルトが増えることで地表が吸収する熱量は増加しています。さらには化石燃料が掘り起こされ、温室効果ガスは増えるという状況。 これをどうやって地球の自浄作用と結びつけますか? 或いは地球が意思を持って太陽から離れるなら別ですが・・・それでも解決にはならないでしょう。 これは、これまでの生き物が育てた環境を消費するということになりますが、地球が対処できることでしょうか?地球や太陽活動の変化で発生した温暖化であれば、確かに地球の活動周期や太陽の活動周期の変化で何とかなりますが・・・これは環境の問題で恒星や惑星本体が異常を来しているわけではありません。 だから、最近になって人類は温暖化防止サミットなどが行われるほど真剣に温暖化に向き合いつつあるのです。 ということで、地球自体には基本的に温室効果に対しての自浄作用はありません。まあ、地球環境で考えれば、温室効果を自浄する効果が植物などを介したときにはじめてありますが、これには現状では長時間を要します。まあ、100年前の環境を取り戻すのにその5倍以上と考えるのが妥当でしょう。 いかがでしょう。
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深海ではメタンや二酸化炭素等のガスが,水分子が籠状となりその中にガス分子が封入された状態にあります。これをガスハイドレートといいます。 これらは自然に生成されたものです。深海調査はそれ程進んでいませんから,日本における二酸化炭素ハイドレートの発見は,沖縄の深海で1990年頃のことと思います。 「液化二酸化炭素を深海に封印…」は,あなたの予想のように,二酸化炭素ハイドレートにして固定してしまうという考え方にたったものです。現在研究が進んでいる状況です。 しかしながら,最近はシャンパン効果といいまして,メタンハイドレートでは,何かが原因となり,気化して巨大なガスが,深海から突沸状に沸き上がる現象が観察されているようです。 カリブ海の魔の三角地帯といった航空機や船舶の遭難多発地帯は,このシャンパン効果かも知れないという予測もあるようです。 ご質問の酸素ハイドレートは理論的にはありそうですが,私は知りません。しかし,酸素量は温暖化防止には影響しませんから,本題には関係ありません。 少し難しいかも知れませんが,参考URLをあげておきます。 ◎地球温暖化解説 二酸化炭素の固定をご覧ください。 http://www.env.go.jp/earth/cop3/kanren/kaisetu/index.html ◎東京大学 システム創成学科環境・エネルギーシステムコース(システム創成A) 平成14年度総合科目「エネルギーと地球環境問題」の藤野先生配布資料:020704_Fujino.pdf(約2.8MB)をご覧ください。 http://www.fluidlab.naoe.t.u-tokyo.ac.jp/~ishii/sougou/
専門家との問答に割って入るようでいささか気が引けますが,この問題は地球と宇宙との熱収支という点で捉えないと正しい理解は出来ないのではと思います。 気温が上昇すれば当然蒸発量は増えるはずです。気化熱も奪うはずです。しかし,極めて局所的にはそうですが,対流により地球という規模で考えたら何ら減少することにはつながりません。 また,蒸発量=降雨量ですから,あなたのご指摘の通りと思います。現在,地球の各地で豪雨や干ばつがありますのもそのことを立証していると思います。また,残念ながら,降雨は地球全体に満遍なく降るものではありません。降る地域には降り,降らない地域には全く降らないといった地域差があります。 しかしながら,降雨量が増えても,そこに溶ける二酸化炭素が増えても,すぐに海に戻ります。海はほとんど二酸化炭素の溶解では飽和に近いですから,地球全体では何ら減少することにはなりません。 極地での降雪量が増えるか減るかは,気象の専門ではありませんので何ともいえませんが,地球のどこかで増えることは当然予想されます。しかし,これとて地球規模の熱収支に何ら影響しませんから,あなたの希望するような自浄作用はありません。 反対に,メタンハイドレートというものはご存じかもしませんが,同じように深海では膨大な二酸化炭素をドライアイス状で蓄積しております。現在の予想ではこれが溶けることは計算に入れてありません。もし溶けたら,極めて短い時間に地球も金星のような灼熱地獄となることでしょう。 そうならないことを祈っております。参考になりましたなら…
補足
>深海では膨大な二酸化炭素をドライアイス状で蓄積しております。 教えてください、これって最近話題の液化二酸化炭素を深海に封印するという温暖化対策案の一つのことでしょうか? もしくはもともと自然的にあるものなのでしょうか? 逆に酸素が深海にというのはないのでしょうか?(すいません素人考えで)
- parts
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Q/単純に海水の蒸発量が増えるのではないのでしょうか? A/確かに場所によっては増えるでしょうね。台風などの発達を助ける強い上昇気流が発生しやすくなります。 強い上昇気流は、低気圧の中心となり雨をもたらします。上昇気流が強いほど風や雨の強い大きな低気圧になりますので、台風などが発生しやすくなります。 ただし、一度上昇した気流は下降する必要があり、強い上昇気流が増えると今度は強い下降気流も増えることになる。その地点では逆に雨が降らなくなり、今度は日照りに悩まされる可能性がある。 いわゆる局地的集中豪雨と全く雨の降らないもしくは雨が極端に少ない乾燥地帯の2地点の格差がさらに広がります。 既にこの傾向は出ていますよね。 この格差は地球自然環境に悪影響を与えることも多いため、余計に自然破壊、環境破壊に繋がり温室効果を早める可能性もある。(洪水や土砂災害、日照り、冷夏などは光合成をする植物にもマイナスですからね) Q/降雨量が増え空気中の二酸化炭素が水(雨)に溶け込み二酸化炭素の農度が下がるということはないのでしょうか? A/それは違いますね。確かに水にCO2は吸収されますが、いくらでも吸収できるわけではなく飽和濃度があります。 また、既に現在の段階で炭酸ガスは一定量が海中と大気間で行き交っており、いくら雨の量が増えて、吸収されても海から空気中に排出される炭酸ガスもあり、両者で一定のバランスを保っています。炭酸ガスの絶対量が増えている状況下では、いくら雨が増えても空気中の濃度も水中の濃度もそれに伴って増加するため、必ずしも濃度が下がるわけではない。また、水中と空気中の炭酸ガス濃度のバランスもだいたい一定に保たれていますので、雨が増えれば炭酸ガスだけが吸収されるわけではありません。 Q/温暖化が進むと上記の理由から雪が多くなるような気がしますがいかがでしょう? A/確かに増える地域もあります。それは、炭酸ガスの影響ではなく、先に述べたように上昇気流が発生する地域と下降気流が発生する地域の格差が広がるためで、地球全体的に見たときには減少します。 Q/あわせて南極などの極地の降雪量も増えるような気がしますが? A/どうでしょうね。確かに冬場は増えることもあるかも知れませんが・・・どっちにしても全体の温度は温室効果ガスが増えれば上がり、夏場は熱で溶ける量が増えるため、結果的にはマイナスか±0になる可能性が高い。よって、降雪が増えれば良いわけではなく、1年を通し、地球全体を見たときにどうであるかが大事になります。 結局は、CO2自体を減らさないと目に見えた解決にはならないということですね。
お礼
後先が逆になってすいませんでした。回答および補足への回答も丁寧にいただきありがとうございました。 どうしても納得がいかない部分がもう少しありますので、まずは自分で調べてみてわからなければ再度質問をさせていただきます。そのときもしお力になっていただければ幸いです。 さて、御礼かたがたこの質問の背景を少し説明を。 正直環境問題と言うのは興味があり、その中でも温暖化という内容はやはりこの手の問題の中でもっとも大きなものであろうと思ってます。 しかし、これにたいして言葉としては知っていてもその中味に関しては、じつは良く知らないと言う方が私を含めて大半なのではとも思ってます。 私自身、HPなどを含めいろいろ調べても概念的なものと専門的なものが両極端で今回の様な素人が思うような質問に答えてくれる内容のものは意外と少ないのです。(探し方も悪いかも) この様な場ですが、教えていただいた内容はとても勉強になります。ありがとうございました。
補足
*可能であれば補足下さい (極地的なものはあるとして)平均気温が上昇するということで蒸発量の総量が増えるということで宜しいいでしょうか? この場合、蒸発に伴い海水の温度がさがりそれが気温の下降を促すということは無いのでしょうか? →質問の意図は地球温暖化が進む中,地球自体の自浄作用と言うか、それを抑制する力について知りたいのです。
- rheart
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>単純に海水の蒸発量が増えるのではないのでしょうか? そうなれば降雨量が増え空気中の二酸化炭素が水(雨)に溶け込み二酸化炭素の農度が下がるということはないのでしょうか? そうとも言えるかも知れません。 ただ、空気中の二酸化炭素だけが溶けるわけでなく 酸素だって溶けてしまうハズでしょう。 さらに、海水の蒸発量が増えるのなら、 それに伴って出てくる二酸化炭素もある? 結局、別の物質に変わらない限り そうそう濃度なんて変化しないと思います。 >また、温暖化が進むと上記の理由から雪が多くなるような気がしますがいかがでしょう? あわせて南極などの極地の降雪量も増えるような気がしますが? 雪が積もるスピード(量)と、 氷が解けるスピード(量)の勝負です。 日本では、暖冬だと雪が少ないですが・・・? どうなのでしょうね・・・。
お礼
回答ありがとうございました。 >別の物質に変わらない限りそうそう濃度なんて変化しないと思います。 これポイントですね。
お礼
蒸発量と降雨の件は私ももう少し調べさせていただきます。 *局地的なヒートアイランド現象と地球規模の温暖化が頭の中でゴチャゴチャになっているため。 熱交換の件は十分理解ができました。 さて、自浄作用の件ですが >地球だけの力ではどうにもなりません。 >今の地球は植物が減りアスファルトが増えることで地表が吸収する熱量は増加しています。さらには化石燃料が掘り起こされ、温室効果ガスは増えるという状況。 >温室効果を自浄する効果が植物などを介したときにはじめてありますが これってかなり大きな問題ですよね(今更で恐縮ですが) 排出する要因はこの先も増え続け、減らす因子が植物だけとは、、、で、その植物が減っている。 いっそのこと人減らしますか? まぁそうはいかないでしょうね、、少し考えます。 ありがとうございました。