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流体の数値計算に詳しい方に質問です。
流体の数値計算に詳しい方に質問です。 LESを用いてブレード間の流れの数値計算をしているのですが、物理モデルを色々設定する場面で’all y+ wall treatment’ という選択肢があります。 壁面近傍の計算条件かと思いますが、意味がよく分かりません。 数値計算初心者の僕なので、分かりやすく説明してくださると助かります。 ちなみにソフトは’STAR-CCM+’です。 よろしくお願いします。
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はじめまして。 流体計算の初心者の方でLESで正しい答えを得るのはなかなか難しいと思います。 ベンダのサポートの力を借りるのが、最も良いと思いますが、簡単に説明します。 all y+ wall treatment は壁関数のひとつで、壁面から乱流境界層までを連続的な一つの関数で表した壁近傍流れの計算方法です。 もし壁関数がわからないようでしたら、、、それも追記しておきますと、 通常乱流状態の流れの計算には乱流モデルを使います。 世の中には沢山の乱流モデルがありますが、その殆どは壁から十分に離れたところでの流れ場を想定してモデル化されており、壁付近では再現精度が悪くなります。 壁近傍は粘性の効果で流体が自由に動きにくいからです。 そのため、壁付近には専用の計算手法を使うのが一般的で、これを壁関数と呼んでいます。 壁関数にもいくつかあり、目的や計算格子の大きさによって使い分ける必要があります。 詳しくはとても書ききれませんが、STAR-CCM+のような(高価な)ソフトには親切なマニュアルがあるのでそちらを参照いただくことが良いかと思います。 もし、マニュアルがチンプンカンプンであれば、サポートに電話するのが良いです。 個人的な意見ですが、STAR系のソフトはサポート陣が非常に充実しています。 私の経験では一般的な流体計算の知識でも親切に教えてくれました。
お礼
非常に分かりやすい解説をしてくださり、有難うございます。 マニュアルは確認したのですが、壁関数に関しては記載されていませんでした。 なので、今後はサポートを活用したいと思います。