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大学又は大学院で研究されている方へ
大学または大学院で研究されている方にお願いがあります。 私は現在大学院にてコンピュータグラフィックスの研究に従事しておりますが、それに関して以下のように説明いたしますので、気になった事柄など質問して頂けないでしょうか?専門的な質問ほど嬉しいです。勿論頂いた質問に対しては回答させて頂きます。 質問例) 何のための研究なのか?数値計算のソルバーは何?etc... (この目的は就職活動の面接対策です。研究職希望なのでどんな質問が来るのか想定しておきたいと考えております。たいへんお手数ですが、ご協力いただければ幸いです。) 以下研究内容の説明です。 ■何をやっているのか 私は現在コンピュータグラフィックスの研究を行っている。 より具体的には、炎をよりリアルにシュミレーションための研究を行っている。 ■どのように「よりリアルに」するのか 「煤(すす)」を炎のモデルに取り入れることで、これを実現しようとしている。 ■どうして「煤」を考慮したらリアルになるのか 従来の炎のモデルにおいては煤は考慮されていなかったが、煤は炎の見え方に大きく関わっているからである。具体的には、煤の粒子の大きさ、密度、温度が重要になってくる。例えば温度に関して述べると、炎が赤く見える物理学的な理由は、生成された煤が2000度近くの高温状態になるためだが、従来はこれらの物理学的背景を無視したモデルが適用されていた。このため煤を考慮することによって、より物理学的に正しいモデルが得られ、より現実的な(=リアルな)炎が得られると考えている。 ■「煤を考慮したモデル」にはどのようなデメリットがあるのか 新たに煤を扱う数式が増えるために、計算量(コンピューターに計算させる回数)が増えるという問題が生じる。本研究では最終的にその計算量をどれだけ軽減できるかというところまで考慮する予定である。
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補足
>>『この信条の哲学的な根拠は何ですか? 物理的な「正しさ」が見た目の現実感に直結 >>するとは、とても信じられないのです。』 根拠としては、「より物理的に正しい→より写実的な描画になる→よりリアルだと認識される」といったところでしょうか。 すでに炎を描画した静止画の結果がありますが、煤を考慮した精緻な物理モデルを用いた描画結果とそうでないものの間には見え方に明確な差が生じています。前者は後者よりも写実的(より正しい物理モデルを用いている=より現実の炎に近い、という意味)であることは間違いないですが、だからといって「前者が後者よりリアルである」と認識されるかどうかは動画を作ってみないと何ともいえない状況です。 *また説明していませんでしたが、実は炎のモデルのみを物理的に精緻にしたわけではありません。その他に、レンダリング(描画を行う工程)の際に用いられる方程式に含まれる光学パラメタを理論的に正しいものに置き換えたという背景もあります。更にいいますと、この理論的に正しい光学パラメタを求める際に、すすの粒径が必要となるため、シミュレーションにおいても煤を考慮した精緻な物理モデルが必要だったというわけであります。 見え方に差が出ると主張するためには、むしろこちらを強調して言うべきでした。すいません。 >>「現実の炎」と「見たい(エンターティメントの)炎」 >>とは違う。 そうとは限らないと思います。 確かに「魔法を使って杖から炎が出る」場合には、見栄えの良い炎が必要であるため、必ずしも写実的で有る必要は無いのかもしれません。ただ、アクション映画などで建物が大爆発するシーンを描きたい場合は「格好いい」のでなく「現実的な、ほんものっぽい」炎の描写が必要とされる場合もあると思われます。