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経済史概論と経済学史の違い
この春から経済学部の2年生になり、現在どの科目を履修しようか考えています。その際に疑問に思ったのは、経済史概論と経済学史はどう違うのかということです。学校からもらった授業内容が書いてある冊子を読んだり、ネットで検索したのですが、どちらの科目も歴史系のように思えてしまいます。 どなたか、この2科目の違いと、この2科目の内容を簡単に教えてください。
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orimotoさんが言われているように、大学の講義名は、高校までのそれとは違っ て、あまりあてにならないと考えたほうが良いかもしれません。担当の教官によって内容は全くと言ってよいほど異なってきます。 「経済史」とは概して、経済と言うものが、歴史的にどのように展開してきたか、を考える分野です。まぁ、大体が産業革命以降、従って資本主義の発生以降の社会について、経済という側面から考える、という形態をとるでしょうね。ですから、重商主義だとか重農主義だとかいうような、高校で学んだ社会の、経済特化版、といったところでしょうか。「経済学史」は、経済学、つまり経済理論の歴史をみていくものです。経済理論は、現実経済の構造・問題を抽象化して考えるものですから、実証的な性格の有る経済史とは異なります。多くは、アダム・スミスやケインズなどについて学ぶでしょう。学派で言えば、古典派、新古典派、ケインズ派などなど。これに学部1年生のころから親しんでいる人はいないでしょうから、もし、理論に対する予備知識が無ければ、経済学説史の内容は、かなり無味乾燥でおもしろくないと感じてしまうでしょう。逆に知識が多少ともあれば、なんとかなるだろうし、面白いと思います。しかし、経済学部にいらっしゃる以上は、ミクロ・マクロは必修でしょうから、理論は嫌だとか言ってられないでしょうね(笑)。 経済史と経済学史との間には、今述べたように異なる点がありますが、経済理論は、理論家の生きた時代背景も関わってきますから、関わりの無い分野ではありません。二つの講義を受けてみることで、双方の理解も深まるでしょうし、面白いでしょうね。頑張ってくださいね。
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- orimoto
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科目名を正確に解釈すれば、「経済史概論」は、資本主義の成立から始まって、共産主義の興亡から現代にいたる経済そのものの歴史をのべる、主役は「経済実体」そのもの。「経済学史」は,アダム・スミスの学説あたりからマーシャルの近代経済学、ケインズやマルクスの学説をのべる、主役は「経済学説」となりますが、実質的中身はほとんど同じでしょ。 そもそも大学はえらそうな科目名をつけますが、中身は先生の得意なことをのべますので、科目名や説明は参考程度にしておいて、実質的になにをのべたのかを、すでに受講した人から聞いた方が正確です。面白かったかなどもね。
お礼
非常に違いが分かりやすかったです!ありがとうございました。