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比較についてのこの難問。
比較についてのこの難問。 ある参考書からの穴埋め問題となります。 In spite of the apparent heartlessness of the judge, no man was ( ) cruel. 1, no more 2, more 3, no less 4, less これはどれが正解になるのでしょうか? またそれはなぜでしょうか? よろしくお願いします
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no man was less (than the judge) この意味を数学的に表します。 人の冷酷さを点数で表します。 A 80 B 70 C 65 この裁判官 60 これで「誰もその裁判官ほど冷酷さの低い人はいなかった」です。 裏返せば,この裁判官が一番情け深いということにはなります。 受験英語を正しく理解していれば, the judge was the most generous of all 「この裁判官が最も情け深い」 とイコールとしてしまうと思います。 でも,この数字を見てもわかる通り,裁判官の冷酷さの点数が他の人より低いだけで, かなり冷酷なのには違いありません。 less cruel という表現からは「冷酷だけど,その冷酷さが低い」という響きがあるのです。 だから, In spite of the apparent heartlessness of the judge 「その裁判官の一見冷酷そうに見えるのにもかかわらず」の後に less cruel 「冷酷さが低い」はまずいのです。 very generous のようにやさしいという表現が必要です。 そんなに悩まれるように,愚問なんですよ。 おっしゃる通り,受験の英語というのはどうでもいいようなことをやらないといけないのですが, どうも一連の問題はよくない。 私は受験英語のおかげで一流と言われる高校・大学へと進み, 英語にかかわる仕事をして二十数年になります。 受験英語でやる英語のほぼすべてを知っているつもりですし, 受験英語のおかしいところもよく知っています。 受験英語で苦しむにしても,ちょっとこの問題はよくないと思いますよ。
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- wind-sky-wind
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結局,#11 の方の回答は #1 の回答に戻ってしまったわけです。 私が受験生でこの問題が出たらそれこそ瞬答です。 でも no man was less cruel で「誰も(彼ほど)情けの深い人はいなかった」というプラス的な意味より,「誰も(彼ほど)冷酷さの低い人はいなかった」という微妙な意味です。 less という語と cruel というマイナスイメージの語をともに使うということは普通しません。 さらに no がついている。 前に述べたように nothing is less valued than time という格言的な言い回しをまねているだけだと思います。 はっきり言って,難問ではなく,愚問です。
- litsa1234
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>In spite of the apparent heartlessness of the judge, no man was ( ) cruel. の意味を考えると 「表向きは情のない人のように見えるけれども、その判事ほど情の深い人はいません。」ということを筆者は言いたいのですね。 だから In spite of the apparent heartlessness of the judge, no man was (less) cruel. となりますよね。 *問題になっている「apparent」は http://www.oxfordadvancedlearnersdictionary.com/dictionary/apparent を見れば納得されると思います。 参考になれば幸いです。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
apparent については,「目で見て明らかな」の意味から, 「一見して明らかだが,実際はそうでもないらしい」の意味も持つようになりました。 (もちろん,実際どちらかはわかりません) 副詞の apparently については「(実際はともかく)見たところ...らしい」の意味で用いられることが現代英語では普通です。 実際の英語で用いられる頻度順に載っているコウビルド英英辞典では 「明らかに」の意味は出ていません。 それに呼応するように,ウィズダム英和辞典では「明らかに」は(まれ)となっています。 ルミナス英和辞典では「明らかに」の意味は出ていません。 http://www.kenkyusha.co.jp/modules/08_luminous/index.php?content_id=1 それでもあいまいなことに変わりはなく, 「らしい」の意味では seemingly 「明らかに」の意味では obviously のように別の語を使った方がいいとも言われています。 ただ,人間,あえてたとえあいまいでもそういう表現を使うことがあると思います。 形容詞については若干事情が異なり,「明らかな」の意味でもある程度用いられます。 ただし,叙述用法と言って単独で補語になる用法, あるいは for no apparent reason「はっきりとした理由もなく」 のような慣用表現に限られます。 今回のような the apparent heartlessness という後に名詞がくる場合は「外見上,...らしい」と考えていいと思います。 そして,やはり,実際はどうだかわからないわけですが, in spite of があることにより, 「外見上,冷酷そうではあるが」実際は冷酷でない と考えられると繰り返し言っているわけです。
- momojiro05
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No.6です。 質問の趣旨からはずれてしまいますが、ご質問者さんを誤解させることのないよう、明記しておきます。 No.8の方がapparent「明白な」と解釈するのは100年前だと断言されていますが、何を根拠にそう自信満々に仰るのかわかりません。 英語がわかるようなら、こちらを参照してください。 http://www.merriam-webster.com/dictionary/apparent わからないなら、英和辞典がここにあるので、書きますね。 apparent 1.(視覚的に)はっきりと目に見える、識別できる 2.(知覚・判断の上で)(~にとって)明らかな、容易に認められる、明白な(to~) 3.(事実かどうかは別として)外見上の、見かけの、 4.(法律)明白な、外見上分かる 5.(物理)見かけの (小学館ランダムハウス英和大辞典) ちなみに100年前に作られた辞書ではありません。 この言葉のそもそもの意味は、「見た目の明らかさ」にあります。 「一見の」は、この言葉の使い方のひとつで「見た目にはそう映る」という意味合いであり、 必ずしも「実はそうではない」という否定的な用法ではありません。 今回の質問の文についての言葉の解釈がどうかという指摘ならわかりますが、そうでないなら質問者や閲覧者を誤解させるような内容については、よく調べてから断言されるか、または根拠のある説明をするのが良識だと思います。 質問内容からはずれましたが、あまりにもと思ったので。
- mesenfants
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質問者さまは「難問」とおっしゃっていますが、別に難問だとは思いません。 よくある入試問題で、こういう構文が好きな著述家はたまにいます。 「その裁判官は一見(=どうやら)冷酷そうに見えるけれど、だれも似たりよったりで、その裁判官と同じくらい冷酷なのだった(どちらも、そこそこ冷酷だ、冷酷でないと言い切れる人がいるだろうか)」など、かっこのなかの含意はどうにでもなる(読み手の見方で)、こういう英文はあるものです。 「apparent」を「明らかに」と読むのは100年前の話です! いまは99%「一見」の意味になります。 わたしの結論は「4」です。 「2」だと、 「裁判官が冷酷でないのは当然のこととして、だれも裁判官と同じように冷酷ではない」となり「in spite of」の前ふりが「ばか」になります。「裁判官とは冷酷なもの」というのが通例であるが、たとえその通例のごとく「その裁判官が冷酷に見えるとしても」「だれがその裁判官より冷酷でないと言えるのか」という、なかなかワサビのきいた警句とわたしは読みました。 念のためにいえば、これは私の第一感でして、他の解もありうるでしょう、質問者さまにはお気の毒ですが、最終的にはご自分で決着つけてください。 他の回答者さまはわたし(素人)などより、ずっと英語に詳しい方であるのは私がいちばん(?)よく知っています(私も何度もお世話になりました)。
- wind-sky-wind
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いいですか,apparent の意味について。 (事実かどうかは別として)外見上は…らしい, 見かけ上の(seeming) http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=apparent&stype=0&dtype=1 1 [普通は P] (ひと目見て)明らかで, 明確で, はっきりして 2 [普通は A] 見せかけの, 外見だけの http://www.kenkyusha.co.jp/modules/08_luminous/index.php?content_id=1 下の辞書の A というのは限定用法(attributive)のことで,後に名詞がくる場合です。 in spite of と相まって, 「一見,冷酷そうだけれども」という意味になり,そこから,本当は冷酷じゃない という内容を選ぶことになるのです。 less に cruel という否定的な語をつける さらに no ... という否定がつく こんな三重攻めわからなくて当然です。 Nothing is more important than time. Tom is less tall than Mike. =Tom is not as tall as Mike. くらいわかれば十分です。
- momojiro05
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文法的なことはよくわからないんですが、この文を訳すと、 「裁判官の明らかな冷酷さにも関わらず」 って感じだと思うんですが。 apparentは表面上の、っていう意味もありますが、ここで「表面上」と訳すと内面が心ないかどうかまでの判断は複雑で難しくないでしょうか。 そうすると、「誰も彼ほど残酷ではなかった」と続くと思うんですがどうですか? 答えは(2)かなと思いましたが、more cruel という言い方が正しいかどうかはわからないので、回答に自信ありません。
- wind-sky-wind
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何理論でもいいですが,no more ... than の仕組みを説明しましょう。 no more のように,more を no で否定すると, 「より上なんかでは決してない,同じだよ」という意味になります。 A whale is no more a fish than a horse is. であれば, 「クジラの魚性は,馬より上なんかじゃないよ,同じだよ」 馬の魚性はゼロ(明らかに哺乳類)で,クジラも同じ。 クジラの魚性は20点くらいやってもよさそうだが,実は哺乳類であり,馬と同じ0点。 とにかく,no more で「同じ」の意味になる。 そして,主語には一見,more っぽいものをもってくる。 than の後は0点のものをもってくる。 なぜかというと,0点だからこそ,上じゃない,同じと断言できる。 20点くらいのものだと「上なんかじゃ決してない,同じ」とは言い切れない。 ここにこの構文の決め手があります。 0点のものがくるから,「上なんかじゃない,同じ」とはっきり言える。 何が言いたいかと言うと,この no more は more を否定していて, no man のように主語につけることなどできないのです。 さらに言うと, In spite of the apparent heartlessness of the judge ここから感じられるのは「その裁判官は冷酷なんかじゃない」ということです。
- mesenfants
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世間ではこれを「くじら理論」として認知しているようですが、わたしは「お姉さん理論」と呼んでいます。 Kumi is no less beautiful than her sister. (A) Kumi is no more beautiful than her sister. (B) Aは「no less」の二重否定だから「肯定」で、この場合「久美はきれい」が第一義で、そこから「お姉さんもきれい」と意味が連なってきます。自動的に「お姉さんまできれい」になるのがミソです。 「お姉さんもきれいだけど、久美も劣らずきれい」。 Bは「no more」だから端的に否定です。「久美は不細工なんです」→「お姉さんも(自動的に)不細工なんです」(こんな例文は辞書に載せられない)。 ここで「no less」の「no」が前に移動して「no man」になったものが、質問者さまの問題文と考えられます。 無理に「no」を後ろに移して主語を「久美」にすれば「裁判官も冷酷かもしれないが、久美も冷酷だ」とかりに押さえておいて、「no man was ---」という本文は「(その裁判官も冷酷かもしれないが)みんな負けず劣らす(同じくらい)冷酷だった」となるように思われます。 文法的(統語論的)には「more」も可ですが、文脈的(意味論的)には無理のようです。 この問題が「馬が哺乳類であるように、クジラも哺乳類だ」と同じ構文となっていることに気付けば、ここでの勉強は終わりです。 A whale is no less a mammal than a horse is. これが「くじら理論」ですが、ここから上記の問題文とのつながりが見えにくいので、わたしは「お姉さん理論」と呼んでいます。
お礼
丁寧なご説明、ありがとうございます。 noが移動している、という考えにある種の感銘を受けております。 mesenfants様の結論はつまり、lessが正しいということなのでしょうか? 自分の英語力では正直まだ理解に至っていないのですが、in spite of~の解釈の仕方がNo.5で示されたご回答と異なるように思えるのですが、どうでしょうか?
- wind-sky-wind
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No man was more cruel. これが素直と申しましたが,cruel の比較級は crueler が普通です。 だからといって正反対の less の方が正解? 「誰も彼ほど冷酷さが低くなかった」 理屈的には「誰も彼ほど寛容な人はいなかった」と同じ意味になります。
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お礼
ありがとうございます。 どうやらlessを支持する方とmoreを支持する方に分かれているようですね。 「これだ!」と断言できる英語力(文法力と言うべきでしょうか)が私にはないので、困惑しております(笑)。 no man was ( ) cruel than the judge.ということでよろしいんですよね? これにlessを入れると、no man was less cruel than the judge. 「誰もその裁判官よりless cruelではない」となりますよね? less cruelは残酷の度合いが低いということだから、 「その裁判官よりも残酷度が低い人間などいない」つまり!「我々もその裁判官と同じように残酷ではないか」 こういうことでしょうか?今、ガッツポーズしてしまいました。数学の証明みたいです(笑)しかし、これにmoreを代入してみないとまだ正しいかどうかわかりませんよね?そもそもこの証明も間違っているかもしれないですもんね。あー、 もう混乱してしまって、何が何だか。 感謝いたします。