「湿式内燃機関」について教えて下さい
お願いします。
湯口徹さんという鉄道関係のライターがいるのですが、彼が書いた「内燃動車発達史」という本を読んでいたんですが、機関車牽引で多くの客車をひっぱる必要がない支線や路面鉄道などでは、戦前くらいには内燃機関を使った単行の車両を使っていた例が多かったらしいんです。
内燃機関と言えば代表格はガソリンですが、もちろん使われていました。一部では天然ガスも使われたらしいです。このころまだディーゼルエンジンは満足なものができず、あまり使われていませんでした。
そして戦争になるわけですが、そもそも石油をめぐっての戦争ですので、軍用に石油は持って行かれてしまいます。天然ガスも、軍の基地へのアクセス線など比較的重要な路線に割り振られ、一般人が乗るような車両は、木炭ガスや薪ガスを代用燃料に使うことになったそうです。
そのころに「湿式内燃機関」というのがこういう鉄道車両に使われたそうです。上記の本からわかるのは、以下のようなことです。
1.木炭や薪を不完全燃焼させてできたガスをシリンダー内に送り込んで反応させるエンジンである。
2.水を注入してやらないと反応しない
3.注水のタイミングも非常に難しく、熟練の技を要した
4.シリンダー内に炭素が蜂の巣状に固まった「クリンカー」という異物が付着し、これがピストンの劣化を招いた
これはいま私たちが当たり前に考えるエンジンと同じような形だったのでしょうか?とりあえず、木炭(薪)ガス発生炉が取り付けられていたことは間違いないと思うんですが、注水ってのはどこからどうやったんでしょうか?
また、木炭(薪)ガスと水とを反応させていることは間違いないと思うんですが、この化学反応式はわかりますか?
ネットで「湿式内燃機関」を検索しても、いま言うところのエンジン、4サイクルとか2サイクルの、シリンダー内をオイルで湿らすエンジンの情報しかなく、代燃動車のイメージがつかめずにいます。