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歴史的仮名遣いの教え方
歴史的仮名遣いの教え方 塾の講師が、歴史的仮名遣いを教えるのに、 アう イう → のばす音 エう と書いて、その後に例として、「ぱうぱう→ぽうぽう」「きう→きゅう」と書いていました。 この指導法について、どう思いますか。 ほかの仮名遣いの例として、 タホル → タオル つきのはぐま → つきのわぐま などと例を挙げていましたが、これは適切なのでしょうか。
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前半の「ぱうぱう」「きう」に関しては、「なんで、よりにもよってそれ?!」と思いました。 (特に「ぱうぱう」。何それ? どこから出てきたの?) ただ指導法そのものについては、原則を教えてから、その例語を出すという、普通の指導方法です。 なので、「どう思われますか?」に対しては、「アリなのではないでしょうか」とお答えします。 (それでも、「あふさか(逢坂)」とか「あふぎ(扇)」とか、もう少し古文でそのまま 出てくるような例を使ったらいいのに、とは思います。 でも、インパクトで忘れにくさを狙ったのかもしれない、と好意的に解釈しましょう) 後半の「タオル」「つきのわぐま」ですが、これは適切ではないと思います。 やはりインパクトからくる忘れにくさを狙ったにしても、もとのつづりがtowelですから、 何故「タヲル」ではないの? とも思いました。 (語中の「を」→「お」も歴史的仮名遣いですからね。 それとも、明治時代の小説に、そういう例があるのかしら? あるいは『日葡辞書』?) 「つきのわぐま」については、No.1さまも仰っていますが、間違いですね。 他の例は、まだ「受け狙いかしら?」でギリギリセーフかもしれませんが、 これは例としてあげてはいけないと思います。 ご存知のように歴史的仮名遣いでは、語中・語尾のハ行は、ワ行で読みます。 が、同時に意味的にハ行である語は、ワ行では読まないというルールもあります。 たとえば、「いなほ(稲穂)」は、「穂(ほ)」ですから、「いなお」とは読みません。 「やまのは(山の端)」は、「端(は)」なので、「やまのわ」とは読んではいけません。 このように語中・語尾であっても、元々の語のつくりを考えて(と言っても、漢字も混じりますから、 通常は瞬時に判断できるはずですが)、読みを選択しなければなりません。 「つきのは」とされてしまうと、その元の語の意味から、ハ行・ワ行の読みを選択するという ルールが台無しになってしまい、何でもかんでもハ行=ワ行、と覚えさせかねません。 例外もあるんだよ、というのを無視して、誤解を生みそうな例ですので、これは不適切ですね。
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- LTCM1998
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まず,一番つまずきやすい「てふ」をどうするのかが疑問です。 例については,外来語の「タオル」はどうかと思いますし,ツキノワグマの「ワ」は「輪」ですから,おかしいです。 とはいえ,歴史的仮名遣いに妙な執着のある現行の指導要領への対策として,なんとか得点を稼ぐという面では,まるっきり失当とは思えません。