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マッカーサー回顧録について
マッカーサー回顧録について マッカーサー回顧録を読んだことはありません、すいません。 急ぎで知りたいのでよろしくお願いします。 マッカーサー回顧録の信憑性は学会では疑う声もあるそうですが、どんな記述に信憑性がないとされているのでしょうか? また、「日本国憲法は国民の意思で作られた。。」といったような内容が記述されていると聞きました。 これは本当でしょうか? 記述についてのことですが。 ご存知のかたよろしくお願いします
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- tukumo99
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実は私自身も、回想録は読んだことはないのですが、回答を急がれているようですので、自分も今までの記憶をたよりに回答させていただきます。 マッカーサーという人間ほど賛否両論のある人も珍しいと思います。われわれ日本人には占領軍の総司令官として名が知られていますが、もともと第1次世界大戦でも、ヨーロッパでの第一線で活躍をし、また「軍縮時代」には、ルーズベルトの参謀総長をしたりして太平洋戦争以前でも、すでにかなりの実績を残している人です。そしてその実績に見合うだけの「カリスマ性」も持っていました。しかしそれはあくまでも「軍人としての」であって、政治家、行政官としての能力はかなり疑問符がつきそうです。 > また、「日本国憲法は国民の意思で作られた。」といったような内容が記述されていると聞きました。これは本当でしょうか? 本当です。日本における「マッカーサー自叙伝」の中でも最も有名なのがこのくだりであります。「自叙伝」では、当時の幣原総理大臣の自主的な提案により、平和憲法を作成した、ということになっており、まさにご質問のとおりであります。しかし、後世の研究によりこの記述を本当だと信じる人はかなり少ないと思われます。実際のところはマッカーサー元帥が「天皇制の存続」と引き換えに、当時のアメリカの意志でもある彼の理想主義を押し付けた、というのが真相だといわれています。 推測になりますが、当時、マッカーサーは次期アメリカ大統領を目指していたようです。そこで、日本の占領政策において一つ大きな「ホームラン」をねらい、帰国におけるお土産にしようとした、というように感じました。 この自叙伝には、その他かなり芝居かかった部分も多く、学問的な価値という意味ではかなり低いものといわざるを得ません。 しかし、彼が占領軍総司令官であったことで日本人は彼を崇拝していましたし、人気も絶対的なものはありました。また、彼の力がソ連などからの圧力を排し、天皇制の存続の大きな要因になったことは事実ですので、日本人は感謝しなければならないとは思います。