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タンパクの精製をバッチ法で行っているのですが、G-sepharoseが
タンパクの精製をバッチ法で行っているのですが、G-sepharoseが途中でダマになるという現象が起きています。 何か、樹脂に良くないもの等を入れてしまった(もしくは入って閉まった)のでしょうか。 どなたか、同じようなトラブルに合われた方はいらっしゃいますか。 その時どのようにして解決されたのでしょうか。
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KClではなくて,KIです.KIやKSCNなどは,変性剤ほど強くありませんが,タンパク質やポリマー間の相互作用を弱める効果があります.効果が出るには,0.5-1Mくらい入れる必要があるかもしれませんが. そういう意味では,G-Sepharoseがダマになるときは,高濃度の硫安みたいなものを加えていたりしませんよね?
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- tir70
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そういえば,この件のG-sepharoseは,Protein G-sepharoseじゃなくて,GST-sepharoseでしたね.失礼しました.IgGのことは忘れてください. 確かに,GST融合タンパク質同士,あるいは大腸菌内の別のタンパク質を介したGST融合タンパク質同士の会合がひとつの可能性として考えられます.もしも,GST融合タンパク質が多量体を(n>=2)形成する性質を本来持っている場合は,回避しようがないかもしれません. 決め手となる対処法があるかどうかは分かりませんが,まずは,G-sepharoseにGST融合タンパク質を保持させるときの溶液条件において,塩濃度を上げる,そしてTriton-Xなどの界面活性剤を少し加える,といったことは,もう試していますよね?特に,添加する塩としてNaClがあまり効かなかった場合,KIあたりを使ってみるのも一案です(> 0.1 M).でも,KIが濃すぎると,目的のタンパク質が失活するかもしれないので,程々に.
お礼
ありがとうございます。NaCl、Triton等は試しました。 KClは試したことがないので、試みてみます。
- tir70
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精製の目的のタンパク質はIgG?それともIgGの抗原でしょうか? もしも、目的のタンパク質が抗原で、しかも使っているIgGがポリクロだとしたら、現象を説明できるかもしれません。すなわち、ポリクロの場合、エピトープの異なる抗体が多数あることが考えられますので、抗原タンパク質に複数のIgGが結合し、それによって、G-sepharose同士が抗原タンパク質を介して次々に架橋されてしまう、そしてさらにはゲルがダマになる、ということがあるかもしれません。 しかし、精製するタンパク質がIgGだったり、あるいはそうでなくて抗原であっても使っているIgGがモノクロだったら、やっぱり何が起こっているのか、分かりませんねぇ。これらの場合、案がありません。
補足
大腸菌で発現させたGSTタグ付きタンパクをG-sephaで精製しているだけなので、 特定のIgGは入っていないはずなのですが… もしかしたら、G-sephaと相互作用しているGST-proteinがアグリゲートなどを起こしているのかもしれない、ということは考えられますか??
補足
失礼しました。KIですね。 分かりました。 硫安などは加えていません。 ありがとうございます。