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国士とは誰を指すのでしょうか。
国士とは誰を指すのでしょうか。 昔読んだ小説で「聞けばお前のお父さんは立派な国士だって言うじゃねえか」というような一説がありました。確か、お父さんの職業は弁護士か、大学教授だったと思うのですが。 そこで、国士とはどのような人間を指すのか。 ・弁護士や建築士など、「士(さむらい)」という字が入っていれば国士というのか。 ・公務員など国から給料を貰っていれば国士というのか。 ・それとも、単に思想みたいな曖昧な言葉で、国に尽力して貢献している人間全般を国士というのか。 皆さんの意見をはじめ、分かる方がいらっしゃいましたらお願いします。
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その三つの選択肢の中では「思想」です。 広辞苑には 1.一国中のすぐれた人物。 2.一身をかえりみず、国家のことを心配して行動する人物。憂国の士。 とあります。 日中戦争~第二次大戦のおかげで国家のことを優先するのにみんなこりてしまっているので、戦後においては右翼の自画自賛用語のようになってしまっていますが、右翼的な思想の人が全部国士かと言うとそうでも無いです。むしろ逆のような(私利私欲優先の)人が自称していて滑稽な場合があります。 左翼は前記の理由で自称しませんが、反対派である保守派を分類するのに用語としては個人的には使っていますね。 国士無双という言葉がありますが、これは1の意味ですね。(国中にならぶ者の無い優れた人士) 三国志だとかでしたら国士は国の中で一流の人物だったので大事な人材として権力者が迎えるべき存在だったのが、近代の戦争や国家観の変化とともに変わってきたのではないでしょうか。 昭和七年(1932)に伊丹万作が「国士無双」という映画を作っていますが、将軍家ご指南番をめぐるチャンバラ映画です。
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- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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またお寄りしました。 天野屋利兵衛は男で御座る。http://ns.vill.nishiawakura.okayama.jp/C.edu/C01minwa_amanoya.html はこれも伝説的ですね。 伝説的ではないことは、昭和にはたくさんあります。一桁の私のあの時代は民族の昂揚を引き継いでいたのは、二二六などの憂国の士ばかりではありませんでした。 残虐非道な特高の、拷問と虐殺の中貫いた青年の男、女、女は男の特高のおもちゃに。それは多くは当時、非国民と全国民的にレッテルを貼っていた左翼の方が多かったが、稀に右翼の方もおられた(しかし手加減があった)。 そういう経験は赤旗(日刊紙、日曜版にも)に時々載ります。豈、小林多喜二だけではない。 国民救援会や、赤旗の発行元にはその発掘の資料が所蔵されているはずです。 一企業でも、いや一企業内であるかろ余計に過酷で困難なのですが、職場の民主化や改善に上司や経営者に意見を申し上げる事は、目に見えて不利益です。 どんなに能力があり、まじめでも不利益となります。格下げをしなくても昇進はしない。 そして卑怯にも前晩どこかの飲食での話か、卑怯にもどこからともなく石礫が。 それは左翼の活動者には茶飯事です。 国士ではないが左翼のへな猪口だって、折れたり曲がったりしたら、旗の旗幟が不鮮明に為りますからね。 そういう人はがんばっています。人格性や性格でもある。 そういう人って、仮に右翼的でも、損得なくやるのではないでしょうか。 左翼のへな猪口とかいう語列を目にすることがありますが、左翼ではあまり特になったことも聞きませんし、優しくてもへな猪口ではなく、結構堅固ですね。 まぁいやだなぁと思う人はいますでしょう。 私も同志を好きには思っていませんし、思想も同じではありませんが。今、やらなければいけないからやるだけのことです。私はへな猪口ですが。
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わざわざありがとうございます。 色々な人物を教え頂きましてありがとうございます。様々な考えを持った人物が昔の時代には多くいらしたのですね。今とはまるで時代が違いますよね。右翼や左翼の違いはあるにせよ、国を動かそうとしていたのは間違いないと思います。 しかし今は、人のことは言えないのですが、そういった動きがないことに少し違和感を覚えます。もっと関心のある人物が増えてもいいとおもうのですが…。 ありがとうございました。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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国士っていうことばには他人がプラス的評価をして捧げる側面と、冷静に思考回路を経ない(自分も自覚していますが)で、乗ってしまい、行動に入っていく状況を表示する呼称であったりしますね。 前者みたいのって、伝説ですがマハトマ・ガンディとかリンカーンとか。まぁ命を捧げる人。一流すぎて国士ということばを出てしまっていますが そして同じに一流すぎるのが、これも伝説ですが、せごどん(西郷)、山岡の鉄太郎、勝あにぃ、泥舟さん。 鉄っつぁん、勝も命があったが、せごどんは何かと命を差し出しますね。 お坊さんとの入水、江戸からの刺客に『そうですか、それは遠いところをご苦労様に存じます。今は家人もおらず、どうぞ命をおとり下さい。』まぁ伝説でしょうか。 そして郷党の決起者にこれも伝説か、『おいどんの命ば差し上げましょう』。 山本宣治。『それでもわたしは寂しくない。それはわたしの背後に大衆の支持があるからだ』と国会で演説した。 旅館で寛ぎ、好きな酒をちょいと嗜んだ。 前日に警察を退職した人が、労働者の風体できて、『活動の事で、・・』という。労働者にはどんなときにも会う、山宣は座敷に招じ入れた。 短刀を、寛いで受け入れている山宣の首に刺さる。血みどろの格闘の末、若い訪問者の体力に山宣は斃れる。 どっちが国士だろう。浅沼稲次郎をやった青年というより少年、山口一矢。 どっちが国士だろう。 どちらにも、こちらが国士だという人が居る。 無論左翼の方は山宣も浅沼も評価しても国士ということばは使いませんが。 奔走するのですが、政策や、或いはあまりマネジメント的ではないですよね。 どちらかというと右翼側的な活動者のイメージですね。
- Ishiwara
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今から考えると、やや右寄りの思想を持った人と思われますが、当時は悪い意味では使われなかったようです。国士舘大学が作られ、岸田国士(くにお)という劇作家もいました(岸田今日子の父)。
お礼
悪い意味ではないのですね。やはりそういった時代背景があるのでしょうね。 ありがとうございます。
「士」・・・漢字の本当の意味は「オトコ」です。チンチンが勃起した姿を表しています。 「男(おとこ)」という字は、「田んぼ」に「チカラ」ですから、田畑を耕作する人の意味で、本当の「オトコ」ではありません。 「サムライ」という字は二つあります。「侍」と「士」です。 どっちの字が強そうかと言えば、はべる侍より断然「士」です。 日本では「士」が、武士の「士」に使われ、「サムライ」になりました。 「サムライ」は命を惜しみません。 つい百数十年前まで、こんな人が大勢いたわけです。 マルクスにかぶれた人より、武士道によって立つ人の方が似合うわけです。 しかし、最近の右翼は?・・・。
お礼
「士」には男という意味もあるんですね。 やはり命を投げ打つ覚悟がある人を国士と呼ぶのですかね。聞けば聞くほど曖昧にになりますが、そもそも定義は難しいということですね。 ありがとうございました。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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左翼の活動者をいわゆる通用している意味範囲では国士呼称するなんてことは前代未聞でしょうし、多くの方は奇異に感じるでしょうね。まぁ国士もどきとでも訂正しましょうか。 彼らの当時の主観的気負いでは幕末に各所の剣術道場を根城にして議論し、徒党を組んで活動していた国士気取りの若者に通じるところがあったもので、まぁ線引きは難しいですが、雰囲気と気負いにおいて通じるのではないかと、当時身近で感じて居ました。今、彼らと同席したらどうでしょうか。 幕末の国士も、国士もどきもいろいろいたでしょうね。昭和の、二二六や終戦詔勅の扱いをめぐっても。国士とはあまりいい姿ではないし、一流の人はそんなふうな活動ではないですね。
お礼
そうですね。左翼を国士と呼ぶには確かに違和感はありますね。 私はどちらかと言うと保守的ですが、国を変えるという思いはいっしょでしょうから、ミーハーな学生を除いて、また手段や方法は違うにせよ、左翼だろうが右翼だろうが国を憂い闘うという点においては合致してると考えています。やはり線引きは難しいのですかね。 ありがとうございました。
日本では、左翼系の人は国士と呼ばれません。 安保の学生なんぞは、左翼&小物であるため国士と呼んでくれません。 >「聞けばお前のお父さんは立派な国士だって言うじゃねえか」 ・・・この口ぶり、話し方は右翼ややくざの臭いがしますね。 ↓ こんな人を国士と呼ぶ人がいます。私は決してそう思いませんが、安保反対のナマチョロ学生 よりはチトましか? http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E4%BA%8C%E7%9F%A2 国士は右翼の臭いがする人の方が似合いますな。
お礼
高校生のときに読んだ「愚連隊の元祖万年東一」の中に出てきた文章です。もう十年くらい経ってますから、記憶は曖昧ですが。 彼はやくざではなかったのでしょうが、右翼ではありましたね。高校生ながらに感じるものがあったのを覚えています。 この事件については知っていますが、彼は彼なりに国を憂いて行動したのでしょうか。そういった意味では国士か国士でないかは、後の時代の人間が決めるのかもしれませんね。 ありがとうございました。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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http://dictionary.goo.ne.jp/srch/jn/%E5%9B%BD%E5%A3%AB/m0u/ では国事に奔走する人ですね。 幕末や明治の、尊皇攘夷だのなんだのって活動した人などが当てはまるのでしょう。 そんな人がみんな殺されて、国士としては亜流といわれる、くっついていた跡継ぎの方が優秀で偉かったから、実際に国の独立を保持し、立派な国家建設ができたのだと存じます。 西郷さん、勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟とか、一流人が退いて思想や志を受け継いだが、受け継ぎと能力のある人が作ったのが明治の国家でしょう。西郷さんたちは一流ではあるが、胡散臭い国士と云われる人ではありませんね。 60年安保の時には学生運動もいろいろありましたが、私の22,3の頃ですが。まぁみんな国士のつもりでした。みんな授業も勉強もしないで、泊り込みで年中集まり、行動している人が多かった。 昭和の国士たちですね。変身した人もずいぶんいたようです。もうみんな70半ばを超えている。 国士は国を動かせません、もっと地道にやる必要がありませう
お礼
年長者からの貴重な意見ありがとうございます。 当時の人間は自分達が国を変えなければと思っていたのですから、そういった意味では国士と思って行動していたのは違いないかもしれませんね。 ありがとうございました。
>それとも、単に思想みたいな曖昧な言葉で、国に尽力して貢献している人間全般を国士というのか。 かなり近いですが、ひと言でいえば「命を投げ出して国のために働く大人物」です。 お金を寄付するだけじゃだめですね。 何もかも、命をも投げ出して働く大人物です。 命を投げ出しても小物じゃ国士とは言えません。
お礼
そうですよね、私財を投げ打つだけではとても国士とはいえませんよね。 そう考えると国士の定義は難しいのですかね。最近は国士と呼ぶにふさわしい人物はなかなか見当たりません。 ありがとうございました。
- godneechan
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国士(こくし)とは、国中の人物の中でも特に優れた人物のことをいう。転じて、その国を憂い、その国のために私財を投げ打つなどして貢献する人のこと。憂国の士とも呼ぶ。 wikiより 麻雀の「国士無双」は 国士はその国の中で最も優れている人物、「無双」は並ぶ者のない意味を指している 国士館大学などがある し【士】 ヤフー辞書 1 男性。男子。また、特に学問・道徳などを身にそなえた尊敬に値する人物。「―に一定の論あり」「同好の―を募る」「博学の―」 2 さむらい。武士。「―農工商」 3 中国、周代の支配階級のうち、大夫の下の身分。 4 一定の資格・職業の人。「弁護―」「イエズス会―」 弁護士・建築士などは「4」にあてはまるようですが 「一定の基準」はよくわかりません マッサージ師、美容師との違いを考えると 技能系の資格保持者が「師」でそれ以外が「士」のような気もします 参考程度ですが。
お礼
自分も辞書で調べたんですけど、しっくりこなかったんで。ただ、「国士」でくくるより「国」の「士」と分けたほうが意味がしっくりくるかもしれませんね。 ありがとうございます。
お礼
思想を統制されていた背景もありそうですね。今は国士というとあまり良い言葉ではない感じすらありますが。 ありがとうございました。 ベストアンサーですが、質問にしっかり答えてくれているという意味でつけさせていただきますが、みなさん色々なことを教えていただきましてありがとうございました。