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タンパク質濃度を求める際に吸光度を用いて求める方法と

タンパク質濃度を求める際に吸光度を用いて求める方法と Biuret法がありますが、この両方測定方法で 利点や欠点があれば教えてください。お願いします。

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回答No.1

紫外吸光度(UV)の一番の利点は簡便さでしょう。 紫外吸光光度計にサンプルを入れるだけで測定できます。 感度もそれなりにあって、数十ug/mL程度でも測定可能です。 (※この辺はトリプトファン・チロシン残基数にもよりますが) この点、Biuret法は硫酸銅水溶液を加える手間があり 感度も低く下が数mg/mL程度、上も高々数十mg/mL程度と 狭い範囲の濃度でしか使えません。 測定したサンプルは、UVなら再利用も可能ですが Biuret法では再利用するのはちょっと難しそうです。 サンプルを再利用しない場合を考えても、 例えば最近はナノドロップなど少量計測の機器があるため UVならば1マイクロリットル程度の量で計測可能で、 サンプルのロスを最小限に抑えることができます。 ただし、UV吸光度はタンパク質がトリプトファンかチロシンを 持たなければなりませんのでどんなタンパク質でもUVで というわけにはいきません。 そういった場合は別の方法で濃度を求める必要があります。 これに対してBiuret法はペプチド結合があれば測定可能です。 ですので全てのタンパク質で濃度を求めることができます。 また、溶液がタンパク質以外にも280nmに吸収を持つ場合、 例えばDNAなどをタンパク質溶液中に含む場合などは UVでタンパク質濃度を求めることができません。 こういった場合も別の方法を用いるわけですが、 Biuret法はこの点でも優れており、 タンパク質以外の夾雑物の影響をほとんど受けません。 しかし実際には、Biuret法はあまり用いられることはなく、 論文などでUVの使えないタンパク質濃度を定量する場合 BCA法かBradford法あたりで定量することが多いと思います。

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