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吸光度と光学濃度
初めまして。 現在細胞濃度の測定器に関する翻訳を しているのですが、 Optical Density (OD)を 「吸光度」と訳して提出したところ、 「なぜ一般的な光学濃度という言葉を 使わないのか教えてほしい」と言われてしまいました。 ネットで探しても、吸光度と光学濃度の 言葉の意味の違いがよくわかりません。 ちなみに、この機器は、細胞濃度や細胞増殖率 を測定するのに役立つということです。 例として私の訳を以下に示します。 「吸光度測定を使用した早期増殖率の正確なモニタリング」 (原文)Accurately Monitor Early-Stage Growth Rates using Optical Density Measurements 私はこの分野の知識がなく、とても困っています。 どなたかお助けください。お願いします。
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まず,吸光度 absorbance も光学濃度 (光学密度) optical density も,光散乱がなく単純な透過吸収しかおこっていない範囲ではまったく同じものです.定義は透過率 transmittance の逆数の常用対数. しかし,細胞懸濁液などの場合は必ず光散乱が伴います.この場合においては,吸光度という言葉は使いません.吸光度は本来あくまで散乱のない系について定義され,使用されるものです. 一方,光学密度は散乱があろうがなかろうが,測定条件における透過率から機械的に上記の定義に従って計算されるものなので,この場合は吸光度とも absorbance とも言いません. 物理的な意味はともかくとして,absorbance に対する訳語は吸光度であり,optical density に対する訳語は光学密度あるいは光学濃度です.これらを混用することは,誤訳です.原文著者の意向を尊重し,よけいな解釈はせずにそのように訳すのが適当でしょう.
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- Bubuca
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こんばんわ 細胞の濃度を測る場合は光の散乱を利用するので「濁度」と呼ぶことが多いと思うのですが、densityは密度ですから光学密度とでも訳すのがいいのかもしれません。しかし、これだと別な意味になってしまいそうなので、一般的には光学濃度になるのでしょう。光のエネルギーが吸収されるわけではないので「吸光度」では違和感があるんだと思います。 わたしたちはO.D.メーターを濁度計と呼んでいました。 吸光度というと化学的に光のエネルギーを吸収して・・・という意味合いを感じます。紫外や可視、赤外の波長を利用して分析したり濃度測定をしたりする分野での用語を思い浮かべます。こちらは本当に吸収されるので、吸光度という場合にはoptical absorbanceを使うんじゃないかと思います。
お礼
実務のご経験に基づくわかりやすいアドバイスどうもありがとうございます。私の専門外の分野なので苦労しています。助かりました。
- turugi0802
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------------------- 吸光度(absorbance) 光学濃度ともいう。 (http://www.d7.dion.ne.jp/~shinri/nomenclator.html)より -------------------- 上記サイトを参考にしてもわかるのですが、光学濃度と吸光度はおなじです。 おそらく先生が言いたかったのは「Optical densityは光学濃度と訳し、吸光度とは普通は訳さないよ。」ということだと思います。
お礼
参考になりました。どうもありがとうございます。光学濃度が正しいようですね。
お礼
専門知識に基づいた詳しいご説明どうもありがとうございます!誤訳していたのがよくわかりました!!