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淀屋の闕所が無かったら、ロスチャイルドやロックフェラー

淀屋の闕所が無かったら、ロスチャイルドやロックフェラー のようになっていたと思いますか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • fumkum
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回答No.2

淀屋がロスチャイルドやロックフェラーのようになっていたかというと難しかったのではないでしょうか。 その一つが、闕所にされた淀屋の資産を見ると大名貸しが試算の大半を占めています。闕所前後から大名貸しの貸し倒れが増えて当時の有力商人が倒産していきますが、淀屋も同じ運命を辿らないとは限らないと思います。三井家の家訓の中にも大名貸しを戒め、貸すつもりではなく献金するつもりでと書いた文章があったと思います。 二つ目は闕所されたとされる宝永年間の前後、特に前の元禄前後が江戸時代経済の分水嶺となったと考えられるからです。戦国時代から江戸時代初期は国土の開発が進み、一種の高度経済成長時代であり、現在で言えば大掛かりな公共投資が連続し、紀文や奈良茂などに代表される政商の時代といえたと思います。ところが、この時代を境に、低成長時代に移行し、幕府・大名による公共投資は減少し、産業構造は変化しますが、それを淀屋が乗り切れたかどうかは疑問です。 江戸時代を通じて、大商人と呼ばれた家はいくつも存在しますが、その中で生き残り、明治に財閥を形成した家は、三井と住友しかありません。三井は呉服が有名ですが、両替商として大をなします。しかし、幕末期には倒産寸前の状況となったといわれ、一か八かで新政府に献金したことが起死回生となったと言われています。当時の大両替商であった小野組(オノヨウコの先祖)は維新を乗り切れず没落し、安田の姻戚として残るだけとなります。住友家も別所鉱山を経営しますが、産銅量の減少と事故に見舞われています。このように例が3点目。 江戸時代だけを考えれば、もし淀屋がロスチャイルドやロックフェラーのようになりそうになったならば、幕府はやはり弾圧し、闕所などにしただろうと思います。そのような巨大な存在を幕府と言う独裁政権は許さなかっただろうと思います。 淀屋に限らず経営の永続性については、産業構造の変化・政治状況などの変化への対応力、運などの要素に恵まれてこそ可能であり、大きくなればなるほど風当たりは強くなるわけで、明治維新を生き残り財閥として大をなした三井・住友にしても第二次世界大戦後の財閥解体で実質を失い、三井銀行の後身のさくら銀行と住友銀行の合併により、形式的にも消滅したわけで、そのように考えると淀屋がロスチャイルドやロックフェラーのようになっていたかというと難しかったのではないでしょうか。 個人的な意見ですので、参考程度に。

akuzaemon
質問者

お礼

回答ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • Willyt
  • ベストアンサー率25% (2858/11131)
回答No.1

徳川幕府の下ではそれは無理でしょう。酒田の本間家は明治まで残りましたが大した大きさではありませんでした。経済規模が違いすぎます。

akuzaemon
質問者

お礼

回答ありがとうございました。

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