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[35S]GTPγS結合試験とは,どんな実験なのでしょうか?
[35S]GTPγS結合試験とは,どんな実験なのでしょうか? [35S]GTPγS結合試験とは,どんな実験なのでしょうか?(できれば,大学1年くらいに分かる程度で,ご説明いただけると幸いです.また上記の実験に類似するような実験もありましたら,ご説明していただけると助かります.)よろしくお願いいたします.
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GTP結合蛋白質へのGTP結合活性を定量する実験です。 ただのGTPを使っても検出する手段がないので、 35Sで標識されたGTPを用いるのが一般的です。 GTPではなくGTPγSを使う理由ですが、GTP結合蛋白質は、 GTPを加水分解する性質を持っているものが多いので、 γ位がチオリン酸になっていて加水分解されない GTPγSを用いるのが一般的です。 実験の手順としては、 精製したGTP結合蛋白質と[35S]GTPγSを混和し、 しばらくインキュベートして結合させます。 その後、結合しなかったGTPγSを除く必要があるのですが、 これには蛋白質を吸着する性質のあるニトロセルロース膜を 使います。 膜上に吸着された蛋白質にはGTPγSが結合していますから、 その膜の放射能を液体シンチレーションカウンターという 機械で測定すれば、どのくらいのGTPγSが結合しているかが 定量できます。 類似の実験としては、蛍光標識されたGTPを使う例も 増えています。 説明が難しければまた質問してください。
お礼
ご丁寧な解説ありがとうございました。