γーGTPというのは、ガンマーグルタミールトランスペプチダーゼと読みますが、正式名はγーグルタミールトランスフェラーゼ(γーGT)という転移酵素です。これは、腎臓に多く存在し、ほかにすい臓、肝臓、脾臓、小腸などに存在します。
これの上昇は肝疾患にみられます。特にアルコールにより酵素誘導が起こり上昇するとされています。しかし、アルコールを飲まないにもかかわらず、γーGTPの高い人が時に見受けられます。健康診断の項目に含まれていますから(労働省の定める職場健康診断の肝機能検査はGOT,GPT,γーGTPの三項目)これでひかかる人が結構います。ちなみに検診の各項目の正常値というのはいわゆる正常な人を調べて、およそその95%の人が入る値を正常値とか基準値にしています。したがって約5%の人は正常値からはずれる可能性があります。
今まで献血とか健康診断程度の検査しかうけていないのであれば、一度もっと詳しい検査を受けられたらいかがでしょうか。それで異常がなければ自分の基準値はこんなもんだ、と考えていいかと思います。以後は大きな変化がない限り気にしなくてもいいのではないでしょうか。
献血の使用基準については詳しく知りませんが、異常値のある血液はまず輸血には使用しないと思います。現在、肝炎について調べられるウィルスはA、B、Cの3つですが実際にはnonA、nonB、nonCといって既存のウィルス以外のウィルス性肝炎が存在します。いくつかの
ウィルスは見つかっていますがまだ検査法が確立していません。したがって怪しきは使用せず、というのが大原則ですから、輸血には使用されないと思います。ただ、血液は輸血だけではなく、いわゆる血液製剤といわれるものの原料にも使用されます。血液製剤はエイズで有名になりましたが殺菌して使用できるものもあります。したがって、こういう方面に利用される可能性が高いように思われます。少なくとも捨ててしまわれることはありませんから、その点はご心配なさらずともいいかと思います。このことに関しては日赤関係か、血液製剤関係の方がコメントくださると思います。
お礼
なるほど。基準値から外れてても「それがあんたの正常値」っていう可能性もあるわけですね。 少しホッとしながらも、検査に行かなければという感じですね。