化学結合にはどういうものがありますか？

質問

初心者です。
イオン結合、共有結合、金属結合とかありますが分子結合とどう違うのですか。
その他、化学結合はどのようなものがありますか。
高校化学程度（あるいは中学）で回答をいただけると幸いです。

回答No.3

Saturn5

＞分子間力結合というのは、具体的にどのようなものでしょうか。
この質問に理解のヒントがあると思いました。
「分子間力」は語尾に「結合」が付きません。
結合という名称を許可されていないくらいの弱い力の結合なのです。

・イオン結合…陽イオン（金属）と陰イオン（非金属）の結合
・共有結合…非金属同士の共有電子対による結合。
・金属結合…金属どうしの自由電子による結合。
これらは全てイオン同士または原子核と電子におけるクーロン力で
結合しているもので、結合力に大差はありません。
野球で言えば巨人、阪神、中日にあたるもので、多少の力差はあります
が、基本的に大差はありません。

こらに対して、分子間力は引力による結合であり、上記の３つの結合に
比べて格段に弱い物です。従って、ドライアイスのように硬くなく、
融点の低いものが多いのです。野球で言えば高校野球になります。
分子間力は引力ですから分子量が大きいものほど強くなります。
ヨウ素は分子量が２００を超えているので融点が１００℃以上で、
常温で固体です。野球で言えばＰＬ学園や横浜高校にあたります。
ドライアイスは分子量が４４で、沸点は－７８℃になります。
野球で言えば地方の強豪校にあたります。液体窒素は分子量が２８で、
沸点は－１８８℃です、野球で言えば地方の公立高校です。
液体ヘリウムは分子量４で沸点は－２６９℃（全物質中で最低）で、
野球で言えば部員は５名で試合の時にサッカー部とバスケットボール部
から人数を借りる野球部のような感じです。

回答No.2

BookerL

「分子結合」というのはあまり聞きません。「分子間力による結合」または「ファンデルワールス力による結合」というのが普通でしょうか。

　イオン結合、共有結合、金属結合は、原子どうしの結合です。おおざっぱに言えば、

金属元素と非金属元素の結合　→　イオン結合
非金属元素どうしの結合　→　共有結合
金属元素どうしの結合　→　金属結合

となります。

　分子間力による結合は、分子同士の間に働くファンデルワールス力と呼ばれる力による結合です。＃１さんの回答にある二酸化炭素やヨウ素がよく例に挙げられます。

　二酸化炭素を例に取ると、一つの分子中の 炭素原子と酸素原子の結合が共有結合（この場合は二重結合になっています）です。そして、一つの二酸化炭素分子と隣の二酸化炭素分子の間に働く力がファンデルワールス力です。
　この力による結合は弱いので、すぐに壊れます。つまり、低い温度で結合が解けます。でも共有結合は強いので、炭素原子と酸素原子がばらばらになるにはものすごい高温が必要です。

＞その他、化学結合はどのようなものがありますか

○水素結合
　水の分子の結晶＝氷　が、二酸化炭素の結晶＝ドライアイス　よりとけにくいのは、水の分子同士の間にファンデルワールス力による結合より強い「水素結合」と呼ばれる結合で作られているからです。おおざっぱに言って、水の分子の中で、酸素原子側と水素原子側で電子の偏りがあり、それによって電気的に引き合う力による結合です。

○配位結合
　共有結合は、それぞれの原子から電子を出し合って共有電子対を作りますが、片方の原子から２個の電子で電子対を作っているところへ、電子が不足しているもう一つの原子がくっつく、という結合です。

　アンモニウムイオン　ＮＨ4　は、共有結合でできているアンモニア分子　ＮＨ3　に４つめの水素が配位結合してできたものです。

　原子どうしの間に電子対ができているという点では共有結合に似ていますが、電子対を作る電子が一方の原子だけから出されている、というところが特徴です。

回答No.1

Saturn5

イオン結合、共有結合、金属結合はわかっておられるでしょうか？
これらは電子によって化学的に結合するものです。
イオン結合のみが陽イオン、陰イオンによるクーロン力ですが、
共有結合、金属結合も共有電子対や自由電子によるクーロン力に
よる結合です。

これに対して「分子結合」という言葉は存在しません。
分子同士は「分子間力」によって結合しています。
分子間力は基本的に引力による弱い結合です。
二酸化炭素、ヨウ素のような分子性結晶は結合力が弱いので、
昇華しやすく硬度も小さく割れやすい物が多いのです。

補足

結合の強度の差はありますか？分子間力結合というのは、具体的にどのようなものでしょうか。
何だか混乱してきました。お願いします。