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不完了・完了体について
不完了・完了体について 一般的な説明は過去ログにいくらでもあると思いますので、ここでは質問は控えますが、次の例について解説頂きたく思います。 ある人のブログで ・говорите где туалет? は文法的に正しくない。とあり、ただし少しあとの記事で ・特定の場合成り立つこともある。と補足してありました。相手がそのことを知っていることが自明である(と質問者が思っている)時、とのこと。 これ以上の説明がないので両方とも意味がわかりません。 宜しくお願いします。
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http://www.rosianotomo.com/blog-anekdot/archives/2009/02/5.html これのことでしょうか。 命令文の完了体・不完了体の違いのうち、かなり分かりづらいものだと思いますのでうまく説明できるか自信はありませんが、リンク先の文を使って命令文の前提となる平叙文を考えてみます。 (1) Скажите, где туалет? ← Вы скажете (мне), где туалет. (2) Говорите, где туалет? ← Вы говорите (нам), где туалет. 1では「あなた」がトイレはどこかを(私に)言う、という前提があります。一般的な言い方はこちらですが、“今から” 私に言うので未来形(完了体の現在形)が使われています。相手は答えを知らないかもしれませんがそれは常識的に了解済みです。「分かりません」と言われて怒ったりしません。 2では駅員などである「あなた」は習慣的・仕事の一環として私を含め利用者など(私たち нам)にトイレの場所を教えるものだという前提があります。“当然のこと” というのはこのことで、習慣的なことなので不完了体の現在が使われます。 Говорите по-русски というようなロシア語講座のタイトルがありますが、これは当然、1回きり話して終わりではなくいつでも話しましょうということでしょう。これと同じように考えてしまうと、まるで今から駅員になる人への業務命令のように響くかもしれません。 トイレの場所を駅員に聞く状況では「あなたは利用者にトイレの場所を教えてるんだね。だからこの状況を見たらいつものように言うはずだよね。でもあえて聞きますよ」というような(少し分かりにくいかな)気持ちだと思います。「分からない」という答えは想定できません。 もう一つの例としてある千夜一夜物語のセリフ「Говорите, где она!」は話者のやや強引な思いがあるようで、「お前たちは彼女の仲間だな。当然居場所を知ってるから聞かれたら言うのが当たり前だよな(聞かれたら答えるのを当たり前のこととして行うとの前提で質問している。俺のときだけ教えないなんてそんなのありえねえよな)」という、強行的な感じかなと思います。
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- gadovoa
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こんにちは 訓練を受けていない(普通の)ロシア人に聞くと говоритьとсказатьは別ものと言います。 つまり日本人の言う完了体、不完了体という対を成すもの とは考えていません。 よってговорите где туалет? と聞くのは文法的に間違いというより単なる「間違い」と言います。 そのようには言わないという単純なものですが。 また、сказатьには (1)「答えてください。」という質問に対しての「返答」を求める感じと、 (2)「やわらかく」なる丁寧な表現になるので知らない人(友達でも)に対しては「сказать」を使うということです。 говоритьには「答えて」というより「話して」という意味が 強いので、そういう意味では、говориを使うと尋問の時に使うように「吐け!」みたいな感じになります。 これは普通の友達同士でさえも使わないみたいです。 そういう意味で別物ということです。 質問者様が「相手がそのことを知っていることが自明」という 時には確かに使えるみたいですが、駅員がトイレの場所を知っているからと言ってговоритьを使うのは上記(2)の理屈、初めての人に対して「やわらかくない」ので成立しません。 今の感じから説明すると「どこにトイレがあるのか話せ」 見たいになり日本語的にも違和感が出てきます。 二人称複数それ自体がやわらかい表現と言いますが、 ここでは単数であろうと複数であろうと大差はありません。
お礼
ご回答ありがとうございました。 なお、ひょっとして誤解なさっているかも知れないのでひとつだけ 「なるほど駅員にトイレを聞く時はговоритеを使うのか」と思った訳ではありません。あくまで架空の例として理屈でいけばそうと言えなくもない。であって、皆さまのご説明は理解しているつもりです。
- trgovec
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>一般に初心者には「不完了体で言う方がやわらかくなる」と教えられている 実を言うとこれを聞いたのは初めてなのでよく分からないところがありますが、動詞の性質によるのではと思います。リンク先の文でも完了体と不完了体の違いをあまり一般的に拡げすぎないようにと書かれています。 何か例がないかと探したのですが、выздоравливать(不完)/выздороветь(完)「回復する」を使って「お大事に」と言うときは Выздоравливайте と不完了体を使うのが慣用になっていますが、Выздоровейте では回復してしまうことを期待するようでプレッシャーを感じるかもしれません。Вы выздоравливаете.「あなたは回復へ向かっている」を命令にして「回復へ向かっているようにしてね」の方が確かに柔らかいというのは理解できます。 решать/решить「解答する」のような場合には 1. Решайте эту задачу. 2. Решите эту задачу. 「この問題を解きなさい」 これは柔らかい/強いの問題ではなく2は答えを出すことに重点を置く、例えば教師が生徒に問題を出すときにような場合、1は解く過程に重点があり、例えば問題を解いているべき時間に他のことをしている生徒がいたら「遊んでないで解きなさい」と言う場合のような違いです。かなり違いが分かりやすい例でしょう。
お礼
>実を言うとこれを聞いたのは初めてなので そうですか。件のブログにそのように(悪い例として)書いてあったのでそう言うものか?と思ったのですが、私も他では確認していません。あまり教科書をうのみにしてговорите式にやると殴られるかも知れませんね。 ありがとうございました。
補足
いつもありがとうございます。はい、そのサイトです。 何となくですが理解できます。日本語でも「すみません、トイレはどこですか?」は駅員に対してなら普通ですが、相手が教える義務のない人(他の乗客など)なら不適切(よって横柄に聞える)ですね。 とすると、もう一つ疑問ですが この話の発端、一般に初心者には「不完了体で言う方がやわらかくなる」と教えられている、と言うのはなぜなのでしょうか?