♯1です。
確かに納得しにくい感覚ですよね(^^;) では、こう考えてみてはどうでしょう。
消費や産出高だって、便宜的に金額で評価することは出来ますよね?いくら分の消費とか、いくらで売れる産出とか…。もしもその評価額を、そっくりそのまま銀行に預けたら、1年で(1+r)という利子がつくことになります。
興味がおありなようなので、もう少しちゃんとした説明をしておきますね。本当は、経済学で言う"利子"は、銀行で貯金したときの利子とは少し違うのです。
ある財の現在の価値と、その財の将来時点での価値は異なります。財とは、大雑把に言えば財産のことですが、お金であっても、物であっても(例えば本とか)同じことです。
例を挙げてみますね。仮にいま、本を1,000円で買ってきたとします。つまり、現時点では本は1,000円の価値があります。けれど、それを読もうとしていると、友だちがやってきて、持って帰ってしまってしまいました。そして、友だちは1年後に返してくれたとしましょう。すると、自分は本を読むことが出来ないまま、1年間我慢しなくてはなりません。友だちが1年後に返してくれたとしても、ジュースの1本でもおごってくれないと気がすみません。つまり、その本は1年後には、
(1,000円+ジュース代100円)=1,000*(1+0.1)=1,100円
の価値で評価されるということになります。つまり、その時の利子率は、r=0.1ということになります。
このように、利子とは、貸し手がある財の一定期間の使用を犠牲にしたことに対して、借り手によって支払われるべき報酬の額ということになるのです。利子率=rとは、そうして計算される膨大な量のデータから、平均値をとったものだと考えられます。
ただ、経済学の理論で使用する利子率を、実際に統計資料から計算することは不可能です。あくまでも理論上の話です。そこで、銀行の利率は、少なくとも利子率を知るためのひとつの目安ですから、(利子率=銀行の利率)と考えても差し支えないと思います。
えっと、話を戻しますね。消費や産出高に対して利子がつくとは、つまり現時点で消費したい金額を1年間我慢したことに対する報酬、産出したけれど、売るのを1年間我慢したことに対する報酬がもらえる、と考えられますね。
お礼
あ~なるほど!!すごく丁寧に説明してくださり、ありがとうございます(^v^)よく分かりました!