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太宰治の人間失格について

人間失格にすごい興味がありますが、この作品について議論するのは面と向かってはてれて真面目に出来ないし(人間失格の議論をするテレビを以前見たのですが、その、無理に芸術的にしようとするその様がなんだか、全く太宰がイイタイコトと矛盾しているようにしか見えないのは芸術的雰囲気を殺すために道化について語っているのにそれこそ、「パトスを噴出するがごとく」語っているのでそれじゃあもう堀木に近いような人があれこれ太宰についていっているようなもので何の役にも立ちませんでした。)、それこそ道化になってしまいそうなので、かといって、1元的な読み方はあまり多くのものを得ないし、真理にはまったく程遠いものになってしまいます。そこで、仮面をかぶりながら真面目に議論したいと思ったところにパソコンという最適のものがあるのに気が付き、多元的に人間失格を知りたいということで、「太宰のイイタイコトはなんだったのか?」ということを皆さんに問いたいと思います。

みんなの回答

  • east-with
  • ベストアンサー率41% (85/207)
回答No.2

 太宰治という作家は人間としては弱い人物でした。太宰は東大に入学しても悪友や麻薬問題で中退しました。いや、それ以前に太宰の父は議員で裕福な家庭だが厳格な父でありました。太宰の本質は自分自身を偽る事にあると思います。  太宰の最も中毒や精神的に安定したのは、ヴィヨンの妻、つまりそのヴィヨンを師であった井伏鱒二から紹介され縁組した時期でした。ヴィヨンは太宰に大きな安心感を与えたのかもしれません。太宰は人間として弱い。だが、ヴィヨンが彼を励ましたのかもしれません。  太宰治の斜陽。それは、太宰の母つまり父亡き後を表現したのではないかと思います。太宰は論理的な文章の中に自分の存在を消し失踪という設定にしたのではないか。太宰の一番安定したのは斜陽である。  太宰の遺作である人間失格。それは太宰の子供時代や学生時代の幻想いや記憶の片隅が描かれています。太宰自身は精神的に弱っていたのではないか。太宰は作品を書き終えた後、小説が書けなくなったとして入水自殺をした。そして2010年が生誕60周年になる。  太宰は精神的に脆い作家であった。文体の中に他者への異常なまでの恐怖感を抱いて書きあげたように見える。それが太宰の親しみやすさとなったのは皮肉なのだ。  太宰と同時代に生きたのは三島由紀夫や川端康成という作家なのである。太宰の自殺、三島の自衛隊駐屯地でのクーデター失敗の割腹自殺、川端康成の老いの恐怖の自殺。その三人は心の中に異常なまでの執念があったのかもしれない。

obayozo
質問者

補足

弱い人物だと断定するのは詭弁ですね。何を根拠に言っているのか分かりません。結果から判断されては困ります。それは後付けだと思います。「弱い」の定義がわかりません。ぜひ、説明が欲しい。 それから、悪友や麻薬問題で中退したと考えるのはベクトルが反対だと思います。太宰は帝国大学(その頃は入るのが今よりずっと楽でした。)の一番入りやすいフランス語学科(定員割れしていたとか)で、しかも、太宰は英語は出来ましたが、フランス語なんて書いたこともなかったようです。もともと止めるつもりではいったんです。薬をするために、入ったというほうがこの場合正しいような気さえする。太宰と川端は並べないで欲しい。核が違いすぎる。川端康成はただのエロじじいだ。

noname#212854
noname#212854
回答No.1

 こういった、名作に対する本格的な質問に対する回答が、全く無いのは少し寂しい気がします。  回答が無い理由は、あなたが「仮面をかぶりながら」と断っているからで、その上で仮面すら見せていないからです。  せめて、あなたが考えている「太宰のイイタイコト」を示して、あなたの仮面を見せなくちゃいけません。

obayozo
質問者

お礼

確かにそうですよね。それが原因なのかなと思ってました。

obayozo
質問者

補足

「太宰のイイタイコト」について、弱い太宰の自伝小説みたいなことをいっている人が多いと思うのですが、(少なくても僕の周りは)僕は全く逆で、いや、強いとは思ってませんが、そもそも、太宰と大庭葉蔵は全くの別人物であり、この「人間失格」というタイトルから分かるように、太宰は、葉蔵のようになってはいけないというメッセージが本当にイイタイコトなのではないかと思っています。太宰が生きた時代は、戦争の時の本性をなかったことにしようと、皆必死でした。鋭い太宰にはそれが敏感に把握できてしまった。人々は偽善者になり、「戦争放棄」。人々は闇を恐れて光を灯した。ところが、その光によって陰ができることも太宰自身分かっていました。だから、太宰は自分のことを「生まれたときからの日陰者」と称した。そうすることで、光が創った陰に警告を鳴らした。これが、僕が考える太宰の「人間失格」におけるイイタイコトだと僕は思っています。

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